隠し子は何人いるのかしら?

http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0601/12/news047.html
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/01/12/10469.html

まずはタイトルを見て頂戴。

http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0601/12/news047.html より
SymantecNortonにもrootkit
Symantecが自社製品にrootkit的機能を搭載していたことを認め、修正した。「ますます多くの商業ベンダーがrootkitを使っている」とセキュリティ専門家は警鐘を鳴らす。

http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/01/12/10469.html より
Norton SystemWorksが特定ディレクトリを隠蔽、rootkitと同様の危険も

えっと…言うべき言葉もないわね。
っていうか、そもそも

http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0601/12/news047.html より
この機能は、ユーザーが誤ってファイルを削除するのを防ぐために意図的にWindows APIからあるディレクトリを隠すものだったが、

っていうWindows APIの発想そのものに問題がなくってかしら?

http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0601/12/news047.html より
「問題が起きる恐れがある場所に何かを隠すというのは非常にまずい考えだ。商業ベンダーにそうしたやり方がますます見られるようになっている」と同氏*1はeWEEKの取材に応えて語った。

っていう発言がまさに的を射てるんですけれども。隠すことによるセキュリティってちょっと時代遅れじゃなくってかしら?
まぁ取り合えずこれから色々と明らかにされていくんでしょうけれども…いったいどれだけの企業が愚を重ねているか、ちょっとした見ものね。

*1: SONY BMGrootkitを指摘したWindows専門家マーク・ルシノビッチ氏と、フィンランドウイルス対策企業F-Secureの研究者

懲りない面々パート2、かしら?

http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/01/13/10485.html

http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/01/13/10485.html より
富士通の顧客情報がWinny流出、コールセンタースタッフがウイルス感染

ううん、日本の伝統芸能だわねぇ。

http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/01/13/10485.html より
流出したのは、2003年4月から2004年8月にかけて富士通コールセンターに問い合わせのあった1,950名の顧客情報。このスタッフが業務の進捗確認用に作成した独自のデータで、顧客のカナ氏名や電話番号などが含まれていた。富士通によると「個人情報の持ち出しを禁止していたが、(このスタッフは)進捗管理するためにデータを抜き出したようだ」という。現時点では不正利用の事実は確認されていない。

ですって。
いっそ「自宅作業用PCの配布」とかしてみてはいかがかしら?
それとも「Winnyで情報を流出しても法的に問題ない防衛策」を考え出すほうが安上がりかしら?

心情独占禁止法*1は大丈夫かしら?

http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/01/13/10477.html

http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/01/13/10477.html より
三井住友銀行のネットバンキング、“使い捨てパスワード”を導入

…やるわねぇ。なんか、ほかの銀行と「競争して切磋琢磨」なんて温いレベルじゃなくて、一人でぶっちぎりな感じじゃなくってかしら?

http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/01/13/10477.html より
One'sダイレクトで導入したワンタイムパスワードは、RSAセキュリティの「RSA SecurIDハードトークン(SID700)」を利用したもので、サービスに申し込むと三井住友銀行からSID700が郵送される。このトークンと三井住友銀行側のシステムで60秒ごとにパスワードを更新し、認証を行なう。

ええ別に目新しいってもんじゃなくってよ。でもその分「比較的安全度が高いことがはっきりしている」手段でもあるわ。
そうねぇ…ちょっと気がかりなことといえば。横並びが大好きで出る杭は全力で叩き壊してしまう、日本の官僚連中がどれくら目をつぶってくださるのかしら?
それとも「セキュリティの方面でユーザの心情*1を独占しようとした」とかって理由で罪に問われてしまうのかしら?

*1:市場じゃなくってよ

素晴らしい対応だわ

http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/01/13/10476.html
http://www.rakuten.co.jp/com/faq/information/20060112_answer.html

先日の楽天さんの続報よ。
なんていうか…すごいわねぇ。

http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/01/13/10476.html より
ユーザーからの問い合わせに対して同社は、1月18日まではFAQページを参照するよう求めるメールを返信しており、FAQページを参照しても不明な点がある場合は、19日以降に再度問い合わせてほしいとしている。ただし、グループ広報部は本誌の取材に対して「現時点で19日以降の対応は決まっていない」と回答しており、

ってあたりもまた豪快だわ。っていうか問題の先送りね。
これこそまさに「楽天主義*1」なのかしら?

*1: 悪や不条理の存在を認めた上で、現実を自分にとって都合のよい方向に考える立場、って感じだわね。それとも「都合の悪いことは常に後回し」って態度なのかしら?

忘却は最上級の罪悪よ?

http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/01/12/10466.html
http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000047674,20094358,00.htm
は〜い。みなさん、注目して頂戴。iPod課金で、残念なニュースがまた一つ流されてしまったわ。

http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/01/12/10466.html より
文化審議会、“iPod課金”は見送りとする報告書を決定

http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000047674,20094358,00.htm より
iPod課金は先送りに決定--文化審議会著作権分科会が報告書を承認

あら…あれほど素晴らしい理念に彩られた私的録音録画補償金制度iPodなどへの適用が、どうして見送られてしまったのかしら?

http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/01/12/10466.html より
著作権分科会では、この私的録音録画補償金制度について、デジタルオーディオプレーヤーなどを制度の対象とするかについて議論が行なわれた。iPodなども制度の対象とすべきという意見に対して、補償金制度の廃止も視野に入れて制度そのものを見直すべきといった反対意見も出たため、分科会の報告書としては「実態を踏まえて検討する」という結論となり、現時点での課金は見送られる結果となった。

http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000047674,20094358,00.htm より
小委員会では「このような状況下でハードディスク内蔵型機器等を新たに指定することは必ずしも適切ではない」と判断し、「2006年以降、私的録音・録画について議論する中で、補償金制度について抜本的に見直し、その結果を踏まえ適切に検討すべき」と慎重な態度で先送りとした。

ちょっとあんまりにも酷過ぎる話じゃなくってかしら?
もちろん、

http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000047674,20094358,00.htm より
エンドユーザーの使用する媒体が対象に指定されているMDやCD-Rでなくフラッシュメモリやハードディスクへ移行しつつあり、さらに所有ユーザーのすべてが著作物の私的録音、録画目的ではないこと、またオンラインでの有料音楽配信を利用した場合、著作権料の二重取りといった事態も起こりうるが、返金が困難なことなどを指摘している。

といった、ごくささやかな、本当に微々たる問題が、まったくないとは言わないわ?
でも、大抵の出来事って必ず何らかの問題点ってのは孕んでいるものじゃなくってかしら?*1
しかも、一般ユーザの突き上げのおかげで

http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000047674,20094358,00.htm より
パソコン内蔵および外付けハードディスク、データ用CD-R/RWなどの汎用機器や記録媒体に関しても現在補償金制度の対象外となっており、対象に指定するべきかが検討されていた。これについても、録画、録音をしない購入者にも一律課金することから、現行の補償金制度の問題点を増幅させる結果を招きかねないとして、今後十分に検討する必要があるとされた。

http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/01/12/10466.html より
また、PC用のハードディスクやデータ用CD-Rなどの汎用機器・記録媒体を課金対象とすることについても、録音や録画を行なわない購入者からも強制的に一律に課金することになり、課金対象を無制限に拡大することにつながるといった反対意見が多数であったとして、今後実態を踏まえて検討するとしている。

っていう話にまで発展してしまってよ?
折角HDDにも課金できそうだったのに、ちょっとこれってあんまりにもひどくないかしら?

ところで、これについて議論されていた、文化審議会著作権分科会(第17回)の記録が…文化審議会のサイト*2にまだ載ってないってのもどうかと思うんですけれども。
どういった経緯かは存じ上げないんですけれども、これをちゃんと載せてらっしゃるかたがいらっしゃるの。
http://nirvana.blog1.fc2.com/blog-entry-54.html
のURLからたどれるわ。
で、ちょっと中身を見てみたいの。

まずは「岡田委員(社団法人日本音楽著作権協会理事〔作詞家〕)」のありがたい玉言よ。

http://nirvana.blog1.fc2.com/blog-entry-54.html より
補償金の見直しについて。ハードディスク内蔵型機器の追加指定先送りということで決定したようだが、これらは今でも現行制度の下で対象にすべきものであり

ううんいい感じだわ。そうよ、誰がなんと言おうと「対象にすべきもの」なんだわ。もうこうなったら現行制度とかですらどうでもいいと思わなくってかしら? 必要なのは「おぜぜが入ってくること」よ。それが至上命題だわ!!

http://nirvana.blog1.fc2.com/blog-entry-54.html より
制度の抜本的検討とは別問題だと思う。

これもまた正鵠を射てるわね。制度の検討とかなんとかは適当にやってりゃいいのよ。とにかく重要なのは「お金の回収」よ?

http://nirvana.blog1.fc2.com/blog-entry-54.html より
技術はどんどん進むわけで、再検討に入るにあたり、もっと実効性のある解決策をしっかり見いだしていただきたい。

そうよ。もし補償金制度でどうにかできないんなら、別のもっと「お金が取れる、っていう意味で」実効性のある解決策をもってらっしゃい。そうしたら廃止について考えて差し上げてもよろしくってよ?

http://nirvana.blog1.fc2.com/blog-entry-54.html より
報告書の内容を蒸し返すことなくとおっしゃったが、これは報告書であって絶対的なものではない。間違ったものであった場合には、それに基づく検討により間違いが広がるので、むしろ、蒸し返したり、内容を振り返ることは必要なことである。この報告書を前提とすべきとの考えは少しおかしいのではないか。

これも然りだわねぇ。著作権寄生虫老人たちにとって都合が悪い報告書は、それは常に間違ったものであってしたがって絶対的なものではないの。報告書を前提にしたり、それを絶対的なものとして蒸し返さずにいけるのは、彼らにとって都合がいいことが書かれているときだけなのよ?
そんな基本的なことすらも理解できないのかしら?

次に「中山法制小委主査」からのお話。

http://nirvana.blog1.fc2.com/blog-entry-54.html より
現在政令指定されていない機器で私的録音する行為は違法ではないので、政令指定されていないiPodに課金しないことが著作権を侵害するということではない。しかし、著作権侵害ではないが、実際上の利益侵害はあるかもしれない。もし、現在権利侵害があれば、直ちに違法だから何とかしないといけないということになる。

そうねぇ。頑張って屁理屈をこね回して曲解して針小棒大にかたれば、きっとiPodに課金しないことによる著作権侵害はある可能性が0ではないと思うの。

http://nirvana.blog1.fc2.com/blog-entry-54.html より
私見も入るかもしれないが、著作権全体のシステムは、権利の利用者から権利者へ適当な金額が還流されるところに意味がある。その方法として、現行法は、デジタルについては補償金制度を作った。作ったときはそれが最良と考えられ、それ以外の方法は恐らくなかっただろう。しかし、時代とともに、これが最良の制度か、疑問が生じてきた。個別課金は全くできないわけでもないし、完全にできるわけでもないという中間的段階にある。その状況を踏まえて、利用者から権利者にいかに金を還流させるか、抜本的なことを考える時期に来ているのではないかということである。報告書ではiPodに課金することの是非は述べてない。30条の見直しを早急にしなければならないということ。また、利用者は何でも無料で利用できなければならないということは言ってないし、審議会でもそういう意見は皆無であった。

そうねぇ。権利の利用者である一般ユーザから、途中で甘い汁だけ吸いたくて仕方がない中間搾取業者である権利者へ、お金は滞りなく流れていかなくてはいけないわ?
その流れこそが、国民*3のためにも文化のためにもなろうってものじゃなくってかしら?

お次は「大林委員(社団法人日本芸能実演家団体協議会専務理事)」。

http://nirvana.blog1.fc2.com/blog-entry-54.html より
そこで質問したいのは、以後の会というのは、委員構成を含めてどういう構成になっているのか。これ以後の議論は細かい具体的な問題が出てくるから、是非権利関係の方、直接の当事者を入れていただいて、激論でも結構なので、はっきり議論を戦わせた方がよいと思う。

まぁとんでもないお話だわ。だって、もっとも直接的*4な当事者である中間搾取団体の面々はちゃんと顔を出しているわ。だとすれば、後は別に「実際に著作権を持っている」なんていう些末な権利*5しかない連中なんてどうでもいいんじゃなくってかしら?


まぁちょっとだけ安心できるのは。
結局のところ、中にいる連中が「文化のためとか著作権保護とかなんか適当な名目を乱用してとにかくありとあらゆるところからお金を吸い上げるだけ吸い上げて自分だけは楽をして甘く旨い思いを教授したい」っていう最低の根性には何も変わりがないってところかしら。
実際、お話も「取り合えず延期」であって間違っても「中止」ではないわけですし。
ここはあたくしもひとつ、そういった低俗で愚鈍な方々をお助けすべく、なにかお手伝いをさせていただきたいわ。
そうねぇ…きっと彼らは「なんとなく噂になってしまったからいったん沈静化させて後でこっそり蒸し返したい」んだとおもいますの。
ですから、あたくしはぜひ、その蒸し返すお手伝いをして差し上げたいわ。「沈静化させようとしている愚かなる計略」の、ね。
お疲れのさいには、あたくしが差し上げるマジパン細工でも齧って糖分を補給してちょうだいませ。タナトスの微笑があなたを放さなくってよ?


*1: 話を0か1かで考えれば、っていう大雑把な見方なんですけれどもね

*2: http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/bunka/

*3: 特権階級って言い換えてもいいわね。それとも虫って呼んで差し上げたほうが実情にふさわしいかしら?

*4: 分配金額が一番大きい、って意味よ?

*5: いきわたる金額も些末よねぇ