保護が過ぎるんじゃなくってかしら?

http://www.mainichi-msn.co.jp/it/coverstory/news/20050629org00m300073000c.html
例の有害関連のお話よ。


http://www.mainichi-msn.co.jp/it/coverstory/news/20050629org00m300073000c.html より
マル適マーク:
ネットにも、安心して使える環境拡大狙い
…タイトルからして不安たっぷりだわ。とりあえず中身のチェックをしてみましょ?


http://www.mainichi-msn.co.jp/it/coverstory/news/20050629org00m300073000c.html より
総務省は28日、インターネットに情報を供給する業者に対し、“ネット版マル適マーク”として「コンテンツ安心マーク(仮称)」を与える制度を、06年度に始める方針を明らかにした。楽天ニフティなど関連業界のほか日本PTA全国協議会などによる準備協議会を29日設立し、運営方法を今年度中に詰める。
まぁまぁ。「“ネット版マル適マーク”」ってことは、そうじゃないマル適マークもあるのよね? きっと。でまぁ調べてみたんですけれども…氾濫してるわねぇ、マル適マーク。さまざまな業界で用いられてる感じだわ。
ただ、ちょっとどころではなく色々気になるんですけれども。


http://www.mainichi-msn.co.jp/it/coverstory/news/20050629org00m300073000c.html より
対象業者はネットを通じパソコンや携帯電話に映像、音楽、漫画、書籍を含む情報を配信する業者のほか、ヤフーやマイクロソフトなどポータル(玄関)サイトの運営者、楽天など仮想商店街運営者、オークション運営者など。
これはまぁわかるわ。


http://www.mainichi-msn.co.jp/it/coverstory/news/20050629org00m300073000c.html より
爆発物の作り方などで犯罪を誘発したり、ポルノ映像を掲載、配信するサイトにはマークを与えない。
これもいいとして。
で、これらの「中間点にある」グレーゾーンに対してはどんな風な扱いがなされていくのかしら?


http://www.mainichi-msn.co.jp/it/coverstory/news/20050629org00m300073000c.html より
マークは、業者の申請を受け、第三者機関がチェックリストなどをもとに有害でないと判断すれば付与。認定されると消費者に判別できるようサイト上にマークを掲載できる。
で、結局ここでも「有害判定」が出てくるのね。早いところその基準とかはっきりさせていただけないかしら?


あとは気になるのがいくつか。
まず「マル適マーク」ってモンから、多くの人たちは「安全性」を連想すると思うんですの。で、平たくいって「クラックされるか否か」「情報が漏洩するか否か」といったレベルとは「無関係だ」ってのはどれくらいちゃんと前面に押し出していただけるのかしら?
これが適切でないと「弱い鍵をかけると鍵がかかってないよりももっとセキュリティ的に危険な状態になる」現象が訪れることが確定しちゃうわ?
もうひとつ。「認定されると消費者に判別できるようサイト上にマークを掲載できる。」ってありますけれども、これの偽装とかの対策ってどれくらいちゃんとできているのかしら? あるいはやるつもりなのかしら?
0.1歩くらい間違えると「詐欺サイト用の便利な道具」になりかねないわ?


なんていうか…浅瀬って言うよりも水溜りくらいの思慮しか感じられないのよね。気のせいかしら?
せめても「まっとうな」議論が今後進むことを期待しておりますわ。国の旗振りってことで、常識的に考えればちゃんとしてる「はず」なんですもの。