勘違いも甚だしすぎるわねぇ

http://www.atmarkit.co.jp/news/200402/20/macromedia.html
たまに耳にする話よね。「簡単にプログラミングできる環境があるからプログラマでなくてもプログラムが組める」。組める、ってレベルの定義にもよるわね。
近い話として「簡単な操作性であなたも今日からデザイナー」って方向性も耳にするわ。ま、どっちも愚かであることに変わりはないわね。
この手の宣伝をしてる人たちってまず間違いなくプロの仕事を知らない人たちだわ。
よくプログラムを教えている子たちに話をするんだけれども。プログラム言語が把握できてプログラムが組める、っていうのはせいぜいがスタートラインでしかないのよ。そこからさきの、言語によらないところに、もう少し深い奥が存在してるの。プログラム言語が書けるようになったってくらいで慢心してちゃ低レベルもいいところだわ。
今回の例をあげつらってみると。


http://www.atmarkit.co.jp/news/200402/20/macromedia.htmlより
当社ではColdFusionを導入してから、プログラマ以外のスタッフもコーディングをできるようになった
まぁコーディングは出来るかもしれないわね。汚いコーディングなら。
メンテナンス性を考えたエレガントなコーディングってのは、言語や環境によるものじゃないの。もう少し手前の、設計とかそのあたりまで絡んでくるものなのよ?
もちろん「コメントを書かない」とかっていう最低限の礼儀をはずしてるお間抜けは放置するとしてね。
しかも

http://www.atmarkit.co.jp/news/200402/20/macromedia.htmlより
「簡単なCGIで間に合う案件には、今後もPHPを使っていくだろう。ただ、規模の大きい案件や、将来的に拡張する可能性のあるWebサイトであれば、間違いなくColdFusionを選択する。工数削減や運用コストのことを考案すれば、初期コストは十分吸収できるだろう」
ですって。
素敵だわぁ。規模の大きな案件や変更要件/拡張要件の発生する可能性のある案件に「素人のコーダ」を使うのね?
こういう連中がのさばってるから、職人芸とかプロ意識とか、そういうものがどこか遠くのほうに放置されてしまうんだわ。
Cantarellaを使えば誰でもあたし見たくエレガントに毒殺が出来るわけではないわ。あれは「あたしだからこそ」美しく毒殺を装うことが出来るのよ?