図太いのかしら? 無いのかしら?

例の殺人昇降機作成会社、シンドラーエレベータ様のお話よ?
かるぅく拝見しているだけでも素敵なお話に満ち満ちていらしていらっしゃるわ。

http://news.goo.ne.jp/news/kyodo/shakai/20060612/20060612a4530.html より
東京都の港区住宅公社マンションで高校2年市川大輔さん(16)がエレベーターに挟まれ死亡した事故で、製造元シンドラーエレベータ(東京)のケン・スミス社長らが、都内のホテルで記者会見し、情報開示の遅れについて謝罪した。3日の事故以後、同社が記者会見するのは初めて。
会見には、同社新設事業本部の西村智行本部長のほか、来日したスイス本社のエレベーター・エスカレーター事業最高責任者ローランド・W・ヘス氏らが出席した。
会見では冒頭、ヘス氏がスミス社長と連名のコメントを読み上げた。「被害者の冥福を祈り、遺族に哀悼の意を表します」と述べた後、「事実確認に重点を置きすぎたため情報開示が遅れてしまい、遺族や住民の皆さまらにおわび申し上げます」と初めて謝罪した。

あらあら。事実確認に9日間ほどもかかるほど、社内の状況が混雑しまくってらいらっしゃるのかしら? そんなにも情報が散逸している会社なら、確かにどんな事故が起きてもおかしくないわよね?

http://news.goo.ne.jp/news/kyodo/shakai/20060612/20060612a4650.html より
構造・設計の安全性主張 シ社、自社の責任否定
1 東京都の港区住宅公社マンションで高校2年市川大輔さん(16)がエレベーターに挟まれ死亡した事故で、製造元のシンドラーエレベータ(東京)のスイス本社幹部らが12日、都内のホテルで記者会見し「設置台数に比べ死亡事故は非常に少ない」と繰り返し「(過去に)当社エレベーターの構造や設計が原因で起きた死亡事故は1件もない」と主張。事故の直接的な責任を否定した。
情報開示の遅れについては謝罪し、「警察の捜査に協力して原因究明し、死のエレベーターという印象をぬぐい去りたい」と述べた。3日の事故以後、同社が記者会見するのは初めて。

あらあら。印象をぬぐうには「実績が伴う」必要性があってよ?
ええもちろん「事故だらけ故障だらけで人まで殺した」っていう「実績が伴って」こその現在の評判なんですけれども。

http://news.goo.ne.jp/news/kyodo/shakai/20060613/20060613a4950.html より
シ社幹部ら対応遅れ謝罪 港区訪問、住民説明会
東京都港区のエレベーター事故で、製造元シンドラーエレベータ(東京)のスイス本社エレベーター・エスカレーター事業最高責任者のローランド・ヘス氏と日本法人のケン・スミス社長らが13日、武井雅昭港区長らを訪問し、当初の対応遅れなどを謝罪した。
ヘス氏は「社員4万人が心を痛めている。当初は警察への対応で精いっぱいだった」と釈明し「遺族、住民らにエレベーターへの恐怖感を与えてしまったことをおわびする」と頭を下げた。
ヘス氏とスミス社長らは同日夕、港区が開催している住民説明会にも出席。12日には事故後初めて記者会見し、事故の直接的な責任を否定していた。

まぁ。いったい「どんな風に」心を痛めてらっしゃるのかしら? ご自分の職について? 会社の株価について? それとも「自社に設置されているエレベータをご自分たちが使うことに対する怖さ」に対してかしら?
ついでに言うと。「事故の直接的な責任を否定」ってあたりが、神経の太さの違いを感じるわねぇ。

http://news.goo.ne.jp/news/kyodo/shakai/20060613/20060613a4150.html より
シ社幹部ら対応遅れ謝罪 港区訪問
東京都港区のエレベーター事故で、製造元のシンドラーエレベータ(東京)のスイス本社エレベーター・エスカレーター事業最高責任者のローランド・ヘス氏と日本法人のケン・スミス社長らが13日、武井雅昭港区長らを訪問し、情報開示の遅れなどを謝罪した。
ヘス氏は「当初は警察への対応で精いっぱいだった」と釈明し「遺族や住民らにエレベーターへの恐怖感を与えてしまったことにおわびする」と頭を下げた。
武井区長は「住民説明会への出席要請を再三拒否したのは遺憾。遺族には誠意ある対応をしてほしい」と要求。ヘス氏は「区の調査に協力する。警察の捜査が続いており、申し上げられないこともある」と話した。

http://news.goo.ne.jp/news/asahi/shakai/20060614/K2006061307090.html より
シンドラー社、住民説明会に出席 本部責任者は姿見せず
東京都港区の公共住宅で起きたエレベーター死亡事故で、製造元のシンドラーエレベータ(東京都江東区)幹部が13日夜、初めて住民説明会に出席。2時間半以上にわたって住民への対応の遅れについて謝罪を繰り返した。だが、来日している本部の責任者は姿を見せず、「責任のある立場の人が謝罪すべきだ」といった不満の声も出た。
説明会に出席したのは、日本法人のケン・スミス社長。来日中で前日の記者会見には出席したスイス本部エレベーター・エスカレーター部門のローランド・ヘス最高責任者は同席しなかった。
冒頭、スミス社長が約50人の住民に向かって、情報の開示が遅れたことと初期対応の悪さを謝罪し、頭を下げて1分間黙祷(もくとう)した。だが、住民からは「なぜ、ヘス氏が出席しないのか」「今ごろになって、なぜ出てきたのか」といった質問が出たという。
スミス社長は「私はヘス氏から全権を委任されて来た」と回答。これに対して、説明会後の会見に同席した武井雅昭区長は「住民に直接お話しした方がよかった」と批判した。
説明会ではこのほか、同社製エレベーターの事故が多いことなどへの質問も出た。
スミス社長はまた、同日昼に事故現場を訪れた時の印象を「1人の命が失われたことを重く受け止めた」と話した。遺族との面会を断られたことについては「お会いした上で、どんなに苦しんでいらっしゃるかを察した上でお悔やみを申し上げたかった。また再度伺いたい」と話した。
事故以来、ほとんどエレベーターを使っていないという50代の女性は「通り一遍の答えしかなく、心がこもっていない。こんな人たちがつくったエレベーターに乗っていたかと思うと改めて怖くなった」。
30代の男性は「マスコミにうるさく言われたから来たというだけ。区長とは会うのに住民とは会わないというトップの態度ににじみ出ている」と話した。
住民説明会に先立ってシンドラー社幹部は同日、事故現場を訪れ、献花した。

なんていうのかしら…全体的に「政治的に適当に片付ければまた使ってくれるだろう」感満載な行動って感じかしらね。
お金のことしか考えてない、ゼニゲバ連中の考えてることなんてまったくと言っていいほど理解不能ではあるんですけれどもね。
そうそう。これだけ対応遅延させまくった上で「遺族との面会を断られたことについては「お会いした上で、どんなに苦しんでいらっしゃるかを察した上でお悔やみを申し上げたかった。また再度伺いたい」と話した。」ってあたりも、まぁ対した神経だわねぇ。何も考えていないとしか思えなくってよ?
でもまぁ、もしかするとこれが「スイス」ってお国柄なのかしら? ってちょっと下衆な勘繰りを入れたくなってしまうのが、このあたり。

http://news.goo.ne.jp/news/asahi/shakai/20060623/K2006062303540.html より
スイス大使が哀悼の意 エレベーター死亡事故
東京都港区のエレベーター死亡事故にからみ、事故機の製造元シンドラーエレベータの本部があるスイスのジャック・ルベルダン駐日大使が23日、本部のエレベーター部門の最高責任者ローランド・ヘス氏を伴い、国土交通省佐藤信秋事務次官に面会した。本国で有数の大企業の信頼回復に向け、スイス政府として公式に被害者と遺族に哀悼の意を示した。
面会後、大使は「シンドラー社は信頼できる企業であり、他の企業と同様に安全のために多くの投資をしている」と語った。

http://news.goo.ne.jp/news/kyodo/shakai/20060623/20060623a4600.html より
スイス大使らが国交省訪問 シンドラー社幹部も同行
東京都港区で死亡事故が起きたエレベーターの製造元シンドラーエレベータ(東京)のスイス本社幹部と、ジャック・ルヴェルダン駐日スイス大使が23日、国土交通省を訪れ佐藤信秋事務次官と面会した。
国交省を訪れた本社幹部は、同社エレベーター・エスカレーター事業最高責任者のローランド・ヘス氏。
国交省によると、在日スイス大使館から22日、同省に対し事務次官への面会要請があったという。
シンドラー社は事故後、同社が設置した全国のエレベーターのリストを国交省に提出。過去に制御盤のプログラムミスがあり、扉が開いたままエレベーターが昇降するトラブルが起きたことなどを報告している。

http://news.goo.ne.jp/news/kyodo/shakai/20060623/20060623a4770.html より
スイス政府代表し哀悼の意 駐日大使ら
東京都港区で死亡事故が起きたエレベーターの製造元シンドラーエレベータ(東京)のスイス本社幹部と、ジャック・ルベルダン駐日スイス大使が23日午前、国土交通省を訪れ佐藤信秋事務次官らと面会した。
ルベルダン大使は「今回の悲劇的な事故に対し、スイス政府として心から哀悼の意を示すために来た」とした上で「シンドラー社は信頼に足る会社で事故を防ぐためベストの努力をしている。不幸なことだが、事故は車でも鉄道でも起こり得る」と述べた。
大使とともに国交省を訪れた同社エレベーター・エスカレーター事業最高責任者のローランド・ヘス氏は「原因究明と再発防止に協力し、信頼回復に努めたい」と表明。

そうねぇ。「国交省によると、在日スイス大使館から22日、同省に対し事務次官への面会要請があったという。」とかってあたりがまず「政治とお金の素敵な癒着」への序章って感じかしらね?
その後は「面会後、大使は「シンドラー社は信頼できる企業であり、他の企業と同様に安全のために多くの投資をしている」と語った。」ってあたりが「本国で有数の大企業の信頼回復に向け、スイス政府として公式に」事実をもみ消しに掛かった感じだわね。
で、トドメというよりも馬脚を現した感満載なのが「スイス政府として心から哀悼の意を示すために来た」とした上で「シンドラー社は信頼に足る会社で事故を防ぐためベストの努力をしている。不幸なことだが、事故は車でも鉄道でも起こり得る」と述べた。」ってあたりかしら?
…正気かしらね? この連中。


あとはこのあたりが秀逸かしら?

http://www.schindler.co.jp/jpn/WEBJPNJP.nsf/pages/new-060619-01 より
ソフトウェアの不具合について
Software Problem Solved

2006年6月16日(金)、弊社は、千葉(2基)、東京(3基)、神奈川(1基)、静岡(1基)および愛知(2基)の合計9基のエレベーターについて、2006年6月3日の死亡事故とは関係がないソフトウェアの不具合が発見されたことを発表いたしました。

上記不具合は、2006年6月17日(土)の夜までに、全9基についてソフトウェアのチェックとアップデートを完了し除去されました。

これらのエレベーターは、現在、アップデートされたソフトウェアで運転されております。この度は、所有者、管理者および利用者の皆様にご心配およびご迷惑をおかけしましたことを、お詫び申し上げます。


In June 16, 2006, Schindler informed that 9 elevators located in Chiba (2), Tokyo (3), Kanagawa (1), Shizuoka (1) and Aichi (2) have been found to have a software fault which is unrelated to the fatal accident of June 3, 2006.

Schindler has successfully completed by Saturday evening June 17, 2006 the check and replacement of the software in all 9 units.

All those units are now running with an updated software version and comply with safety standards. Once again we apologize for the disturbance we caused to the affected users, customers and building managers.

あらあら。「2006年6月3日の死亡事故とは関係がないソフトウェアの不具合が発見された」のね?
じゃぁ「死亡事故と関係のあるソフトウェアの不具合はいまだ発見されていない」っていう捉え方でよろしいのかしら?
っていうか、全国に結構な台数で存在するうち、たった9件「以外」についてはどうなのかしら?

http://www.schindler.co.jp/jpn/WEBJPNJP.nsf/pages/new-060621-01 より
シンドラーグループから港区へのご提案について

2006年6月21日

報道関係各位


ご 報 告


シンドラーグループは、本年6月3日の「シティハイツ竹芝」における市川大輔さんの死亡事故に関し、亡くなられた市川さんのご冥福をお祈りするとともに、ご遺族の方々に深く哀悼の意を表します。



「シティハイツ竹芝」におかれましては、重い荷物を持って、また車イスで長い階段を昇り降りされる方々、お子様一人での乗り降りをご心配されているご家族の方々など、お住まいの全ての皆様に多大なご不安、ご不便、ご迷惑をおかけしております。

こうした状況を少しでも早く軽減させていただくことを目的に、シンドラーグループ(本社:スイス)は本日午後3時、港区の武井区長をシンドラーエレベータ株式会社代表取締役ケン・スミスが訪問し、現在進められている捜査への協力と並行して下記の様な次善策をご提案致しました。提案は現在、港区においてご検討をいただいております。



1. 適切な基準にしたがって、エレベーター1号機〜4号機を点検・調整し、一刻も早く運行が再開できるように致します。

2. 今月より2ヶ月間に渡り、24時間体制で、エレベーターの専門の技術者1名を選び常駐させています。このエレベーターの専門の技術者を常駐させることは、エレベーターの安全運行を担保するものと考えます。

3. 前述の建物のエレベーター保守作業を無償で、2年間行います。

4. エレベーター4号機と5号機の改装を実施致します。

5. エレベーター5号機につきましては、警察の捜査が終了次第、エレベーター1号機〜4号機と同様に扱います。

以上

あらあら「とにかくいいから使ってくれ」って感じなのね?
全国の、ここ「以外」のシンドラー社製の殺人昇降機たちについてはいったいどんな見解をお持ちでらっしゃるのかしら?


ま、見ている限りだと「安全だととりあえずわめいてみる」程度には愚かだって事と、あとは「政治力つかってねじ込もうとする」、より一層醜悪な態度くらいかしら?
そのあたり、カカクメソッドにすら劣るほどに醜いものを感じてしまうわ?
技術を蔑ろにするとどれだけ危険で物騒なモノが出来上がるのかっていういい見本だわね。
それにしても…政治とお金。どうしてこの二つが結びつくと、これ以上ないほどに醜悪でたまらないものになってしまうのかしら?
一度、そのあたりを消毒*1してみたら、少しはマシになるんじゃなくってかしら?

*1:軍事用語よ?