これぞまさに「駄」って感じだわね

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20051205/225652/
まぁゆっくりと読んで頂戴。
事の発端はIT-Proの記事をチェックしていたときだったの。

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20051205/225652/ より
Linux普及の障害はメール・ソフトとの調査結果

そうねぇ。ちょっと面白いんじゃなくってかしら?
はっきり言うと、あたしは「クライアントとしてのLinux」にはかなり点が辛いわ。少なくとも一般の方が使う意義がもう一つ見出しにくいの*1
ただ、クライアントユースの推進をなさっている殿方が大勢いらっしゃることは存じ上げてますし、その努力は素晴らしいものがあると思ってますの。
ですから、こんなタイトルを見たら当然興味を惹かれてしまいますわ。
で、早速本文ですの。

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20051205/225652/ より
あるオープンソースに関する調査によると,これまでデスクトップOSとしてLinuxが普及しなかった理由は,高品質な電子メール・アプリケーションを欠いているためだと結論付けていた。

………「高品質な電子メール・アプリケーション」?
普及云々しかり、画面左上の「日経 Windows プロ」の文字しかり、恐らくはWindowsの、OutLookとかOutLookExpressとかを指しているんだろうなぁという予測が不可能ではないんですけれども。
はぁ? 高品質ぅ?*2
そうねぇ。恒河沙*3歩ほど譲って「高機能」って書かれるんならまだしも、って感じなんですけれども*4
いったいあれのどの辺が高品質なのかしら? 是非そのあたりを徹底的に伺ってみたいものだわ。
で、記事は当然のごとく続いていくわ。

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20051205/225652/ より
この調査は,米Open Source Development Labs(OSDL)のDesktop Linux Working Groupが実施したもの。

そうねぇ。せめても「どんな調査だったのか」詳細を書くとか。「情報が歪むから転記はしない」主義ならリンクを張るとか。リンクに問題があるならURLだけでも書いておくとか。
この記者、そういった最低限のことすらも出来てないのよね。

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20051205/225652/ より
電子メールはPCユーザーが使うナンバーワンのアプリケーションだと言っている。そのため,よい電子メール・アプリケーションがないことがLinuxの普及を妨げているというのだ。

ここでも「よい電子メール・アプリ」というものがどのようなものであるのか、言及も示唆すらも存在しないわ。
そうして、さらに話は飛躍していくの。

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20051205/225652/ より
私はそんな単純な話じゃないと思う。

…今までの話の流れからすると、香ばしくも危険な匂いがあふれかえってくる発言だわね。

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20051205/225652/ より
例えば「Office Outlook」や「Outlook Express」は,「Windows XP x64 Edition」上で非常にうまく稼働するが,このOSはMicrosoftがハードウエアのドライバの問題を解決するまでは飛躍的に普及することは絶対にない。

なんていうのかしら…文章が飛躍しすぎていて眩暈がしそうだわ。
まず「このOSはMicrosoftがハードウエアのドライバの問題を解決するまでは」って文章が不明だわね。「このOS」ってのはLinuxを指しているんだと思うの。そうすると…「LinuxMicrosoftがハードウエアのドライバの問題を解決するまでは」って文章になるの。なんでLinuxの普及が「Microsoftがハードウエアのドライバの問題を解決するまでは」っていう部分とかかわってくるのかしら?
次に、比較対象としているのが「「Office Outlook」や「Outlook Express」は,「Windows XP x64 Edition」上で非常にうまく稼働するが」って部分。ソフトウェアがちゃんと動くかどうかとハードウェアのドライバが云々ってはなしをこんな風につなげてくるあたりも、文章構築能力の低さを如実に物語っているわね。

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20051205/225652/ より
私にはLinuxがいろいろな問題に苦しんでいるように思えるし,そのどれもが,電子メールをセットアップする必要がある人の前に突然現れるものだ。

そうねぇ。苦しんでいるって事に異論はないわ。でも、少なくともバグを仕様と言い張り、放置し、全てをユーザに負担させるどこぞのOSよりは圧倒的にマシなんじゃなくってかしら?
ちなみに後半の「そのどれもが,電子メールをセットアップする必要がある人の前に突然現れるものだ。」ってのも意味不明だわね。下心だけはみえみえなんですけれども。

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20051205/225652/ より
第1に,このシステムはインストールすることも難しい場合がよくあり,

何時の時代のお話かしら?
まぁ「面倒を起こす」ハードってのは確かにあるんですけれども。

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20051205/225652/ より
Windowsと同じレベルのハードウエアのサポートや機能を提供しない上に,

これは単純に「各ハードウェアメーカの販売戦略上」の問題よ?

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20051205/225652/ より
ユーザーが簡単に理解するのが難しいくらいWindowsと大きく異なっている。

0から学習すると「WindowsLinuxクライアントデスクトップとで学習時間の差異はほとんどない」って調査があったわねぇ。
ちなみにWindowsってそんなに理解するのが楽なのかしら? あんなにブラックボックスが多いOS。

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20051205/225652/ より
結局のところ,この人気のなさについては,導入の難しさとトレーニング・コストこそが,メール・ソフトよりも非常に大きなLinuxの問題なのに違いない。だが,こう考えるのは私だけかもしれない。

「違いない」に続いて「こう考えるのは私だけかもしれない」。最低な記述だわね。


結局、どんな角度から見ても「扇動」「提灯記事」以上のものを感じられないのよね。思い込みだけで記述しているあたりを含めて。
で、この記事を書いているのは
Windows IT Pro, (C)2005. Penton Media, Inc. の Paul Thurrott。一部では知られまくった「駄ライター」って感じだわね。
当人が素晴らしくスジの通った愚者なのはまぁ言わずもがなとして。
こんなモノ*5を使っているWindows IT ProやPenton Media, Inc.もまた、同じくらいダメダメだわねぇ。
それにしても…これだけひどく杜撰な文章を垂れ流している人間が「何冊も本を出している」あたりに恐怖感がぬぐえないわ。それとも「これこそがWindows クォリティ」なのかしら?
そう考えると、Windowsが駄OSってあたり、妙にうなずけるのよねぇ。

*1:ない、とは言わないんですけれども

*2: (C)摩邪さま

*3:ごうがしゃ、って読むのよ。ちなみに桁的には10^52だわ。

*4:正しくは「多無駄機能」なんですけれども

*5:人間扱いすらするつもりがなくってよ?