年代モノにすればいいってもんじゃなくってよ?

http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000047674,20090675,00.htm
http://plusdblog.itmedia.co.jp/koderanoblog/2005/11/ipod_ae77.html
http://review.japan.zdnet.com/news/c20090675.html
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20051111i102.htm
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20051111/bunka.htm
http://www.asahi.com/national/update/1111/TKY200511110212.html
http://www.asahi.com/culture/update/1105/001.html
http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0511/11/news032.html
http://news.goo.ne.jp/news/asahi/shakai/20051111/K2005111102120.html
http://news.goo.ne.jp/news/yomiuri/keizai/20051111/20051111i102-yol.html
私的録音補償金関連のお話よ。ストレートにiPod課金と申し上げてもよろしいんですけれども。
なにかしら…随分とあちこちで報じられているわね。

http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000047674,20090675,00.htm より
文化審議会著作権分科会法制問題小委員会は11月11日、第9回の審議を開催し、報告書(案)について検討を実施した。
案によると、私的録音録画補償金制度の見直し、いわゆるiPod課金問題について、マルチメディアプレイヤー、汎用的なPCやハードディスクともに「(課金対象とするか)実態をふまえて検討する」としている。
また、私的録音録画補償金制度そのものについて抜本的な見直しをするとし、政府の「知的財産推進計画2005」に従い、2007年中に具体的な結論を出す。

http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20051111i102.htm より
「iPod」などのデジタル携帯音楽プレーヤーの販売価格に、著作権者らに分配する「補償金」を上乗せするかどうかを検討してきた文化審議会の法制問題小委員会は11日、「現時点では適切ではない」として、上乗せを見送る最終報告書案をまとめた。 さらに、補償金制度そのものについて「抜本的な見直しや他の制度の導入などを検討し、2007年度中に結論を出す必要がある」と指摘している。12月中に最終報告書を取りまとめる方針。

http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20051111/bunka.htm より
検討の場の設置時期や、どのような形態になるかなどの具体的な事柄は未定だが「2007年度中には一定の具体的結論を得るよう、迅速に行なう必要がある」としている。なお、今回提出された報告書案は、12月1日に行なわれる次の委員会でとりまとめが行われ、公表される予定だが、内容は報告書案とほぼ同じものになる見込み。

http://www.asahi.com/national/update/1111/TKY200511110212.html より
iPodなどの携帯デジタル音楽プレーヤーについて、購入時に徴収される「私的録音録画補償金」を適用するかどうかを議論してきた文化審議会著作権分科会法制問題小委員会は11日、政令変更による課金は見送り、同補償金制度そのものを07年度までの2年間で見直すなかで、改めてパソコンなどの汎用機器も含めて課金を検討することを決めた。

http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0511/11/news032.html より
iPodなどの携帯デジタル音楽プレーヤーを購入すると、早ければ来年度から徴収される可能性があった「私的録音録画補償金」の適用が、2年間見送られる見通しになった。適用の是非を議論してきた文化審議会著作権分科会法制問題小委員会が11日に取りまとめる報告書の原案が、政令改正による課金はせず、同補償金制度そのものを07年度までに見直す方針を打ち出しているため。制度の問題点を指摘する意見が、同委員会の内外で強くなっていた。
私的録音録画補償金は92年に制定され、DVDレコーダーなどデジタル方式で複製する機材に課金し、著作権者らに配分する制度。03年度で総額約38億円に上り、携帯プレーヤーには1台数百円程度の課金が予想されていた。
政府の「知的財産推進計画2005」が、07年度までに私的使用目的の複製のあり方について制度改革をすると決めており、それにあわせて現在課金されていない携帯プレーヤーやHDDレコーダーなどデジタル機材全般への課金を検討する。

http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0511/11/news032.html より
文化庁文化審議会著作権分科会は11月11日、法制問題小委員会を開催。私的録音録画補償金制度の見直し問題、いわゆる“iPod課金”の問題については結論を急がず、継続審議にする方向を示した。
開催された小委員会では、これまでの議論の経過と今後の方向性をまとめた「文化審議会著作権分科会法制問題小委員会 報告書(案)」が提出された。
-中略-
今後の検討については「2007年度中に一定の具体的結論が得られるよう、迅速に行う必要がある」と具体的な期限が明言された。また、“具体的”な結論を得るためには、利用者や市場の実態をふまえた検討が求められることから、報告書案では、同委員会以外にもメーカーや消費者なども含めた、新たな検討の場を設けることも必要であるとしている。
今回提出された報告書案については、12月に行われる次回の委員会でとりまとめが行われる予定となっており、まとめられた報告書案は著作権分科会へ報告・審議の上、2006年1月に著作権分科会として正式に公表される予定となっている。

http://news.goo.ne.jp/news/yomiuri/keizai/20051111/20051111i102-yol.html より
「iPod」などのデジタル携帯音楽プレーヤーの販売価格に、著作権者らに分配する「補償金」を上乗せするかどうかを検討してきた文化審議会の法制問題小委員会は11日、「現時点では適切ではない」として、上乗せを見送る最終報告書案をまとめた。 さらに、補償金制度そのものについて「抜本的な見直しや他の制度の導入などを検討し、2007年度中に結論を出す必要がある」と指摘している。12月中に最終報告書を取りまとめる方針。
-中略-
しかし、上乗せの対象になっていない「iPod」などのデジタル携帯音楽プレーヤーの普及で、MDプレーヤーなどの売れ行きが低迷し、補償金額が2001年度の約40億円をピークに昨年度は約23億円にまで低下した。そのため、日本音楽著作権協会などは「デジタル携帯音楽プレーヤーにも補償金を上乗せすべきだ」と主張。

あらあら。随分たっぷりと書かれているみたいですけれども。結論から言うと「取り合えず後回し」って感じね。


そうねぇ。あちこちで、色々と心配ごとが書かれているような記事も散見はされるの。例えば…

http://plusdblog.itmedia.co.jp/koderanoblog/2005/11/ipod_ae77.html より
これに対して、文部科学省は、私的使用目的の複製に関しては、検討して2007年までに結論を得るという方針を出しているが、補償金制度に関しては2005年中に結論を得るとしていた。
それが2007年まで様子を見ることになったというのは、私的使用目的の複製の議論を置いて補償金制度だけをどうこうしようというのが無理、という結論に至ったと考えていいのかもしれない。というか今考えればそんなの当たり前なんだが、議論をスタートした当初は割と現状なめてたっていうか、ここまでコトが大ごとになるとは思ってなかったっぽいよね。
だがそれにしても、本来は11日に行なわれる小委員会で発表されるべき報告書の原案がもう発表されちゃったり、パブコメの中間発表をするなんて前代未聞もいいとこである。これまでいくら国民が感心があるといってもそんなサービスなんぞしてこなかった行政が、今回に限りいろいろ反則しちゃって、なんかそこに裏があるような無いような、非常にヤな感じがするんだが、考えすぎだろうか。

っていう感じかしら。でも、これってとっても失礼で無礼でとんでもない記事なのよね。
きっと文部科学省の方々は、とても、とても真摯に考えてらしてると思うの。例えば

http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20051111/bunka.htm より
しかし、大まかな方向性としては「これらの機器は音楽の録音・再生を最大限のセールスポイントとして販売・購入されている」とし、「音楽の録音に用いられるもの」として制度の対象とすることは「不可能ではない」としている。
そのうえで、現在の補償金制度に様々な問題が指摘されていることを考慮。「こうした問題点を抱えたまま、新たな指定を行なうことについて反対意見が多数出ている」とし、現時点で指定を行なうことは適切ではないと思科する」と結論づけた。

って言うあたりで「*1対象になりうる」機器に対して、反対意見をきちんと取り入れて、待とうとしているわ*2
ましてや、わざわざ

http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20051111/bunka.htm より
これにより、現時点での指定は見送られたこととなるが、著作権分科会では今後の方針として、補償金制度自体の存否も含めた、抜本的な検討が必要と判断。この検討では実態を踏まえた解決策を見出すことが求められるため、「ユーザーや関係者が参加した形で検討することが適切だ」としている。
そこで、委員会とは別に、検討の場を設けることを提案。検討にあたっては、「国際条約との関連に大きな留意を払いながら、私的録音により権利者の利益が不当に侵害されないように考慮。さらに、ユーザーの視点も重視し、利用しづらいものにならず、利用者のプライバシー保護にも配慮。かつ、納得のいく価格構造になるよう留意する必要がある」とした。

http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000047674,20090675,00.htm より
当面は現行制度を引き続き運用するが、消費者の理解を深めるため広報活動などにつとめる。また補償金の20%を「共通目的事業」として著作権著作隣接権の保護、著作物の創作や振興のための事業に支出しているが、これについて理念を見直すとしている。

っていうことまでして、反対意見を述べる愚か者達の態度の軟化、或いは風化を狙ってらっしゃるの。
もちろん、そこまでコストを、わざわざお役人様方が払うんですもの、

http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20051111/bunka.htm より
また、同時に検討されていた、パソコン周辺機器のHDDや、データ用CD-R/RWなどの汎用機器・記録媒体への課金については「録音・録画を行なわない購入者からも強制的に一律に課金することになる」、「課金対象の無制限拡大につながる」、「実態として他人の著作物の録音・録画が利用の相当割合を占めるとは考え難い」、「現在の補償金制度の問題点を増幅させる結果を招く」などの理由で対象とすべきでないとする意見が多い。
委員会では「今後の私的複製における重要な課題であるため、来年以降十分な検討を行なう必要がある」としている。

っていう余禄くらいは当然よね?


きっと今は静観するべき時期である、って感じてらしてると思うの。だって、市井の「何もわかってない*3愚鈍な連中」がやいのやいの騒ぎまくってるんですもの。そんな時期に策を強行するってのは、もちろんひとつのやり方ですけれども、賢いやり方ではないわ。
そうして、例えば文部科学省の方々にせよ著作権寄生搾取団体の方々にせよ、けっして彼らは愚かではないわ。だから、きっと彼らはこう考えたのね。「時間を使ってゆっくり説得すればわかってもらえる」って。
ええもちろん理解を求める姿勢ってのはとても大切だし崇高だと思うの。段階を経て説得をすれば、きっと豚だって木に登れると思うわ。
大切なのはゆっくりと浸透させていくこと。
私的録音補償金というのは「著作権」というよくわからないけど何か崇高で高尚で文化的なモノを守るために必要なものであって、それに対して「払わない」って騒ぐのは著作権者をないがしろにして文化やら何やらを破壊しかねない粗暴で野蛮で愚かな行為でしかないの。
そうして著作権中間搾取団体っていうのは、そんな素晴らしい著作権著作権者に*4配って回るという素晴らしくハイソサエティなお仕事に従事している組織なの。
だから、音楽を録音できるiPodとかパソコン用のHDDとかその他諸々、ありとあらゆる「著作権を侵害すると主張してみると或いは"盗人にも三分の理"程度のなにかは見つかるかもしれない」機器*5から私的録音補償金を巻き上げていくのは、とても正当な行為のはずなの。


すてきよねぇ。国家百年の計ってこういう意味だったのねぇ、って感じだわ。彼らの脳内シミュレートでは、きっと2007年には「みんなこの話なんか忘れて片隅のほうでこっそり、でもちゃっかりと制度が認定される」んでしょうねぇ。
あら? 「じゃぁLucreziaは騒ぎ続けるの?」ですって? 騒ぐわけないじゃない。そんなハシタナイ事はしなくってよ?
あたくしはただ、延々と言い続けるだけ。ピロートークのように甘やかに、ね。そうして、大勢の人と閨を共にして、伝えていくの。口コミってこわいのよねぇ、っていう実践だわ。
だからここを読んでるあんたも、なにかきっかけがあったときにはちゃんとこの話を広めるのよ。

音楽を、映像を、文化そのものを寄生するだけしまくって食いつぶして滅ぼそうとしている、加齢臭に満ち溢れた醜くも愚鈍な著作権寄生搾取団体の方々のこの世のものとも思えない愚行の話を。

*1:誰がどこからどう考えたって詭弁に満ち溢れたゼニゲバどもの妄想なんですけれども

*2:待った結果がどんな風に転ぶのかはまた別問題よね?

*3:寄生虫たちの利益とか利潤とか

*4:ごく一部だけ

*5:とも限らなくなっていくのかしら?