三者三様とはいっても…

先日の続きよ。井上康生さんのお兄さんの自宅住所がWeb上で書かれていた件。
Mailが戻ってきたところもあれば戻ってこないところもあるわ。内容もばらばら。

とりあえずある程度よしとするのは日刊スポーツ新聞社の対応ね。
あたしがMailを出した日の夜にはちゃんと返事が帰ってきたの。


日刊スポーツ新聞社 Mail より
当社としても、井上康生選手が著名人であること、そのお兄さんの死亡ということで、弔問、お見舞いなどをなさる方も多いと考え、共同通信配信記事に準じて掲載いたしました。
ただ、同業他社の記事の扱いには差異がありました。(自宅を掲載している社、掲載していない社と分かれています)
個人情報保護の観点から、たとえ、今回のような死亡記事であっても、その報じ方にはおのずと慎重な配慮が必要なことではあります。
お客さまの御指摘を機会に、このようなケースでの今後の取り扱い方法を考えたいと思っております。
「言われなきゃわかんないのかしら?」って気もしなくはないんですけれども。それでも、自らの行いを、必要であればきちんと正せる柔軟性を持っているっていうのはよいことだと思うの。
あとは、現存の記事の修正をしていただければOKって感じかしら?


次に、ある意味一貫した態度を貫いているのは四国新聞社。
Mailへの返事も来なければ、当然記事の修正もされていないわ。きっと、そういった「個人情報」への観点がとても希薄なのね。だから田舎モノって嫌いよ。


セコいのはスポニチ。あたしがMailを書いた後、返事は来ないんですけれども「こっそりと修正」してるの。しかも、修正した旨なんてどこにも書かずに。
「言われたらまずいから削除した」ような内容を平気で書くその神経がわからないわ?


で、ある意味もっとも愚かなのはgoo。
goo経由でしたから、gooにもMailを差し上げましたの。おおよそ2日ほども経過してから、19日の夕方に返事が戻ってきましたわ。

goo事務局
お問い合わせいただいた件ですが、当該記事の中には故人のご住所は記載されておりません。
記載させていただいたのは、通夜・葬儀・告別式を行う斎場の住所と電話番号でございます。
…あたしに喧嘩でも売っているのかしら?
多分、修正履歴も過去の状況もなにもチェックせずに、ただ即物的に、その瞬間の記事だけを見て連絡をしてきているのね。
しかも大笑いなのは、gooのニュースに、2005/06/20 10:50現在、こんなのがまだ残っているの。

http://news.goo.ne.jp/news/asahi/hito/20050617/K2005061702240.html?C=S より
柔道・井上康生選手の兄の井上将明さん死去
2005年 6月17日 (金) 14:51
井上将明さん(いのうえ・まさあき=シドニー五輪柔道男子100キロ級金メダリスト井上康生さんの長兄で、会社員)が16日死去、32歳。通夜は18日午後6時30分、葬儀は19日午前10時30分から宮崎市源藤町東田535の3の青山会館で。喪主は妻恵美(えみ)さん。自宅は同市**** 数字の数字の数字。
なにも考えていない、いい証拠だわ(ちなみに上記の記事は 朝日新聞 からの配信みたいよ)。


そうねぇ。あたしも、こういった故人の住所の出力がすべて「故人の家族が (半ば) 依頼してる」んでしたら、あたくしの杞憂かしら、って思ってもよかったかもしれない、って思うの*1
ただ、あたしが指摘したくらいでこんなMailが来たりあわてて記事を修正したりしているところを見ている限り、到底「わかっててやった」感じじゃないわよね?
人間「なんとなく」行動する事って少なくないとは思うんですけれども…気をつけないと、多くの場合においてとんでもなく痛い目にあうわ。


自分の行動すら制御できないガキが「多くの人々に影響を与えるニュースを配信している」この構図って、あたしはとても怖く感じるんですけれども。
あなたはどんな風に感じるかしら?

*1:きちんとご遺族に「相応の説明」をしてなお、という条件は付くんですけれども