カギはちゃんとかかっているのかしら?

http://itpro.nikkeibp.co.jp/members/NC/KEYWORD3/20050606/162178/
電子カルテのおはなしよ。


http://itpro.nikkeibp.co.jp/members/NC/KEYWORD3/20050606/162178/ より
患者に関する情報を、紙のカルテではなく、コンピュータを使って電子的に記録したもののこと。データだけでなく、管理するシステム全体を電子カルテと呼ぶこともある。導入によって、病院全体の業務を把握しやすくしたり、医療の質を高めたりする効果が期待できる。
まぁまぁ。なんて便利なんでしょう。


http://itpro.nikkeibp.co.jp/members/NC/KEYWORD3/20050606/162178/ より
記録する主なデータには、患者の病気の症状や検査結果、処方した薬の種類、データの変更履歴などがある。レントゲンの画像や添付する資料を含めて電子化するケースも少なくない。
そうねぇ。それを見るだけで、あとは適当な医学知識さえあれば誰でも「その人の病状周り」がいっぱつでわかるわ。


http://itpro.nikkeibp.co.jp/members/NC/KEYWORD3/20050606/162178/ より
ネットワークを利用すれば、一つの病院の中だけでなく、複数の病院間で電子カルテを共有することも可能だ。そのための動きも活発である。
これも素敵だと思うの。転院とかでも同一のカルテがちゃんと引き継がれるんですもの。


http://itpro.nikkeibp.co.jp/members/NC/KEYWORD3/20050606/162178/ より
こうした実態を受けて、政府は電子カルテの普及促進を旗印としている。政府は2004年6月に発表した「e-Japan重点計画-2004」のなかで、2006年度までにベッド数が400以上の病院と、全診療所の6割以上で電子カルテを導入することを目標として掲げた。だが、この目標の実現は困難だという見方も強い。
そうねぇ。でもきっとがんばってらっしゃる方は多いと思うの。だって便利なんですもの。
それで。ひとつだけ、あたくしの見解をよろしいかしら?
とっとと中止して頂戴!!
あたしが何よりも気にしているのは、こういった連中の「個人情報の流出への意識の低さ」なの。まして、万が一この辺が流出したら、住所やらメアドが流出した程度のお話とは桁で違うインパクトがあるわ。
なんていうのかしら…インフォメーション ハザード、って感じかしら?
もちろん、これを開発する全てのベンダーとこれを扱う全ての病院関係者が「高い個人情報への関心と正しい運用知識」をもっているんならいいわ。でも、セキュリティってのは常に「もっとも脆いところから垂れ流される」ものなの。つまり、99.99%の人たちが気合を入れても、わずか0.01%の人の不注意で下手をしたら「全てのデータが」流れ出しかねないの。
そこまでをちゃんと理解しているのかしら?
Winnyで情報を流しちゃったり意図的に流されちゃったりパソコン盗難で流出しちゃったり*1関係のない個人の家に誤ってファクス送信しちゃったりフロッピーが盗まれちゃったり。
そんなことを続けているような連中をどうやったら信用できるっていうのかしら?
開かれた情報社会…あたしは「どんな情報も垂れ流し」されているような状況だけはまっぴらごめんだわ。
あなたはどうおもうかしら?

*1:これで電子カルテが導入されたら、下手したら「そこから全データかっぱぎ」とかできちゃうわ