肩書きだけ立派なのも惨めなものね

http://pcweb.mycom.co.jp/articles/2004/06/01/rsa/
http://www.st.ryukoku.ac.jp/~kjm/security/memo/2004/06.html#20040602__RFID
RSA Conference 2004のお話よ。
セキュリティ周りのお話を色々されているところで…あたしも行きたかったわぁ、って感じなんですけれども。
そこのWebサイトで、とっても素敵な発言を拝見したの。中村修さんっていうかたのご発言よ。慶応大学の助教授なんですって。素敵な肩書きだわ。


http://pcweb.mycom.co.jp/articles/2004/06/01/rsa/より
RFIDのセキュリティについて「プライバシーの問題を心配するのもいいがSFの世界でしか語られなかったような夢物語が既にあと3〜5年程度で現実になる可能性があることを考えると、あまりあれはやるな、これはやるなとネガティブキャンペーンをされたくない」と語り、まずはシステムを作ってからセキュリティを考えるべきという考えを展開した。
素敵だわ。…泥縄って単語、ご存知かしら?
こういうバカがしたり顔で語ってる構図って、おぞましいのを通り越して滑稽ですらあるわ。
あまりにも基本的な部分で問題がありすぎて…。なんていうのかしら? 「突っ込みの総合商社」ぐらいの勢いで突っ込みどころ満載だわ。あたし、こういうバカ相手にするの苦手なのよねぇ。
そうねぇ。小島先生の

http://www.st.ryukoku.ac.jp/~kjm/security/memo/2004/06.html#20040602__RFIDより
セキュアプログラミング ―失敗から学ぶ設計・実装・運用・管理 (O'Reilly) を一読されることを強くお勧めしておきます。
って発言がまぁ端的に状況を表しているような気がするわ。

こういう際限ないバカを見つけたときはGoogleでチェックするのがあたしの流儀なの。そして一つ出てきたわ。
http://www.attgns.co.jp/knowledge/learning/report_29.htm
http://www.google.co.jp/search?q=cache:CQiVXMFJx1QJ:www.attgns.co.jp/knowledge/learning/report_29.htm+%E6%85%B6%E5%BF%9C%E5%A4%A7%E5%AD%A6+%E4%B8%AD%E6%9D%91+%E4%BF%AE&hl=ja
すごいわねぇ。あんな愚かな発言をして助教授っていうからてっきり技術に限りなく疎い学部かと思ったら「環境情報学部」の助教授で工学博士ですって。そうねぇ。昔から「バカセ」っていうくらいですものね、って思っちゃったわ。
ここで色々と、もはや天然としか思えないような発言を繰り返しているわ。

きちんと考察をしたときに。もちろん「早いタイミングでまず実証」という考え方を全面的に否定するものではないわ。机上の空論はどこまでいっても空論ですし。やはりどこかで現実に落としてきて、きちんと試してみる時期っていうのは重要だと思うの。
ただね、忘れちゃいけないことがあるの。それをこのバカセはしっかり忘れているとしか思えないわ。

机上の空論っていうのは基本的にわりと撤回が容易なの。現実に即していない場合があって決め手にはならないものの、その代わり結構無茶な考察も可能だわ。
一方で、現実に落として実証をする場合、規模によっては撤回が非常に困難になるわ。例えそこに多大な問題点があるにしても。だから、最低限「極めてまずい状況」は回避できる程度に机上で考察を固めておかないといけないの。
まして今回は利益だのなんだの、腐敗と強硬手段には糸目をつけないような状況がたくさん絡んでいるわ*1。だからこそ多くの人が慎重論を唱えているのに。たった一人のバカセの発言ですべてを台無しにするつもりかしら?

このあたりの、現実ってものの厳しさが見えていない発言を繰り返すから、あたしは学者先生(もちろん蔑称よ)って連中をバカにするの。
やっぱり純粋培養されているような連中に期待なんてしちゃいけないのかしらね?

*1:企業側にしてみたら都合のいい発言なんですもの。強硬派は絶対にこのバカセと発言を持ち上げるわ。そうして「自分が持ち上げられてる」気分になって天狗になるのね。卑しいにもほどがあろうってもんだわ