暴利は続くよどこまでも

http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/10/17/13645.html
http://www.bungeicenter.jp/NPO007.pdf
http://it.nikkei.co.jp/internet/news/index.aspx?n=MMITba002008112006
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/09/22/13380.html
素晴らしいわ。「人々の生活を豊かにする文化芸術の振興のために」必要な、著作権に関するエトセトラ、よ?
著作権っていうのは、それはそれはもう、大切で重要でしかたがないものなの。
でも、その著作権は、なんと作者の死後、たった50年で途絶えてしまうの? これって物凄く奇妙なことじゃなくってかしら?
それに気づいた、著作権寄生虫用宿木団体が、素晴らしい共同声明を発表なさったの。


http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/09/22/13380.html より
著作権関連16団体、著作権の保護期間を「死後70年」に延長を求める共同声明
日本文藝家協会など著作権関連16団体からなる「著作権問題を考える創作者団体協議会」は22日、著作権の保護期間を現在の「死後50年」から「死後70 年」に延長することを求める共同声明を発表した。協議会では声明を文化庁に対して要望として提出し、法整備を求めていくとしている。
協議会に参加しているのは、日本文藝家協会日本脚本家連盟日本シナリオ作家協会日本児童文学者協会、日本児童文芸家協会、日本漫画家協会日本美術家連盟日本美術著作権連合日本写真著作権協会日本写真家ユニオン、日本音楽作家団体協議会、日本音楽著作権協会JASRAC)、音楽出版社協会日本芸能実演家団体協議会日本レコード協会日本歌手協会の16団体。
素晴らしいわ。著作権という、いかにも耳ざわりのいい文化的に聞こえる、影で何やったってなにも言われなさそうな素晴らしいカモフラージュワードに対して、きちんとした*1法整備を要求されているの。
これってとても有意義なことじゃなくってかしら?
しかも。ちゃんと下々にも配慮なさっていて。

http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/09/22/13380.html より
一方で、保護期間の延長により著作物のパブリックドメイン化が遅れることの影響について三田氏は、「例えば文学では『青空文庫』という、ボランティアの方々により著作権の切れた作品をネット上に公開するという取り組みがあります。これは作家にとっても大変ありがたいことで、作家がなにより求めているのは、 1人でも多くの読者に出会いたいということ」と語り、こうした取り組みに対しては十分に配慮していきたいとした。
具体的には、著作権者側と利用者側の調整機関を設けることや、著作権者のデータベース化などを進めることで、著作物を利用したいという要望に対して円滑に応えられるようにしていきたいと説明。三田氏は「著作物を利用しようと思っても、許諾を求めるためのコストの方が、著作権の使用料よりも高くなってしまうというケースもある。そのために早くパブリックドメインにして利用できるようにしてほしいという主張もあるだろうが、我々としてもコンテンツを利用してほしいという気持ちは同じ。著作権がコンテンツ利用の妨げにならないようにしたい」と語った。
なんていう風なこともおっしゃってくださっているの。
「十分に配慮」!! 「調整機関」!! 「著作権がコンテンツ利用の妨げにならないようにしたい」!!
素晴らしいわ!!
或いは。もしかしたら。万が一。努力の甲斐も虚しく、結果がほんの少しばかり伴わない「かも」しれなくても。それでも一応「配慮」し、「調整」して、著作権が利用を妨げないように「したい」。
なんて思いやりに満ち溢れた玉言なのかしら?
これだけの美辞麗句を述べられたら、結果なんて考えもせず、ただ唯々諾々と、無考察に無思考に、それをありがたいと感じなくてはいけなくてよ?


と。これだけ、寄生虫な連中がご配慮くださっているのに。
なんと、神をも恐れぬことに「異を唱える」連中がいやがるの。とんでもないことだわ?


http://it.nikkei.co.jp/internet/news/index.aspx?n=MMITba002008112006
「議論尽くさない著作権保護期間の延長にNO」・作家や弁護士らが団体発足
まぁまぁ。いったいどんな馬鹿連中が異を唱えているのかしら?


http://it.nikkei.co.jp/internet/news/index.aspx?n=MMITba002008112006
著作権管理団体などが音楽や絵画などの著作権保護期間を現在の死後50年から同70年に延長するよう求めていることに対し、慎重な議論を呼びかける団体が8日、作家や弁護士らが中心となって発足した。文化庁に保護期間延長についての議論を求める要望書を同日提出。今後シンポジウムなどを通じて問題提起する。インターネットなどで過去の著作物を利用できる機会が増えるなか、権利の保護強化を訴える立場と利用促進を図るべきとする立場の間で議論が本格化しそうだ。
64人の発起人を集めて設立したのは「著作権保護期間の延長問題を考える国民会議」。8日に都内で開いた記者会見で、世話人骨董通り法律事務所弁護士の福井健策氏は「20年延長してもクリエイターの創作意欲が高まるとはいえない。結局誰のためにもならない」と権利保護強化についての疑問を投げかけた。
「作家や弁護士らが中心となって発足した」? あらあら? 一体全体どういうつもりかしら?
いいこと? 物の作成にはひとかけらたりともまったく全然関わってないけれども、著作権という制度に寄生なさっていて、濡れ手で粟の盗人の如き「著作権関連16団体」の皆様が、素晴らしいご提案をなさっているのよ?
それを高々、著作権を実際に所持していて創造を真に行っている、いわゆる「文化芸術のために粉骨砕身している」だけの、高々作家如きがなにをわめいているのかしら?
そういうのを「お門違い」って申し上げますのよ?


http://it.nikkei.co.jp/internet/news/index.aspx?n=MMITba002008112006
欧米で保護期間を死後70年にする国が増えていることについて福井弁護士は「70年としているのは著作権に関する国際条約『ベルヌ条約』加盟国の3分の1にすぎない」と指摘。「著作権を巡る過去10年で最大の問題」だとして、延長問題をきっかけに著作権と文化のあり方を広く考える機会としたいと述べた。
まぁまぁ。物を知らない弁護士ったらないですわねぇ?
いいこと? 全体の1/3とかっていうのはどうでもいい事ですの。重要なのは「著作権が延期されることでどれだけ実入りが多くなるか」ですのよ?
その見入りの多くは*2著作権を所持なさっている方々に分配されるんですもの。そのほうが望ましいことなんじゃなくってかしら?
ええもちろん、ほんの僅かばかり*3の、雀の涙のごとき、猫の額の如き手数料を頂戴するのは当然よね?
それとも「ベルヌ条約なんて時代遅れの発想を持ち込む時点で…」とかって申し上げたほうがよろしいのかしら?


http://it.nikkei.co.jp/internet/news/index.aspx?n=MMITba002008112006
発起人として参加した劇作家や美術作家のなかからは、自分の作品が著作権法で守られる立場にも関わらず、保護期間について「死後50年でも長すぎる」「作品が生まれてから50年ぐらいでいい」といった意見も出た。福井弁護士も「クリエイターの多くは保護期間延長に疑問を抱いているのでは」と話した。
劇作家の別役実氏は宮沢賢治の小説「銀河鉄道の夜」を戯曲に使いたいと長年交渉したが、著作権保護期間が切れるまで使えなかったという体験談を披露。「その後アニメや劇などさまざまな形でシナリオとして使ったことで、原作自体が活性化したはず」として、期間延長の効果への疑問を語った。
あらあら。なんて見当違いな発言をなさっているのかしら?
いいこと? 著作権法で守られているのは、寄生虫の如き「権利保護団体の皆様の」崇高なる権利なの。
高々、ご自分でものを創造なさったくらいで、著作権を保持なさっているくらいで、ご自分の権利なんか振り回してはいけなくってよ?


http://it.nikkei.co.jp/internet/news/index.aspx?n=MMITba002008112006
著作権切れの小説などをネットで公開する「青空文庫」を運営する富田倫生氏は「保護期間延長は文化財の価値を大きく削ぐ可能性がある」と指摘。過去の小説をネットを利用して提供することで、お年寄りなどにも文字を拡大して見せたり点字にして読めるようにしたりできるメリットを強調し、「著作権制度は幅広い利用を促進することが目的のはず」と訴えた。
著作権制度は幅広い利用を促進することが目的のはず」?
ええそうよ当然じゃない。「寄生虫の皆様が幅広い利用のための金品の強奪を促進することが目的」なのよ?


でも、えらいわねぇ。
そんな愚かな「権利保持者」のために、それでも懇切丁寧に、PDFを出して、啓蒙活動をきちんと促進なさってらっしゃるわ?


http://www.bungeicenter.jp/NPO007.pdf より
NPO 日本文藝著作権センター
文藝著作権通信
ですって。しかも


http://www.bungeicenter.jp/NPO007.pdf より
皆さまの権利に関わる重要な報告とお願いが記載されています。
ぜひ最後までお読みください。
ときたもんだわ。素晴らしく高尚な、素敵な匂いがしないかしら?*4


http://www.bungeicenter.jp/NPO007.pdf より
特集/著作権保護期間の延長を求める共同声明
2006年(平成18年)9月22日、日本文藝家協会など16団体による「著作権問題を考える創作者団体協議会」(囲み記事参照)は記者会見を開き、著作権保護期間の延長を求める声明を発表しました。会場でのマスコミ関係者との質疑応答の後、同協議会の有志が文部科学省文化庁に赴き、声明文(要望書)を提出しました。
著作権の保護期間は、日本の著作権法では著作者の死後50年と定められています。これは世界の百ヵ国以上が加盟しているベルヌ条約において、保護期間が50年と定められていることを受けたものです。従来はこの50年が世界標準であったのですが、1990年代に入って、世界の先進主要国では次々に保護期間が延長され、別掲のように、その他の多くの国でも、70年か、あるいはそれ以上の保護期間が設定されています。つまり、いまや70年というのが、世界標準として定着しているといっていいのです。
素晴らしいわねぇ。完璧な理論展開だわ?
あら? そこにいるのはミッキーね。どうしたのかしら? ええおめでとう。貴方の名前を冠してる律がおありになるのよね? どうしたのよ急にいらっしゃるなんて…ちょっとびっくりしてよ?


ごめんなさい急に友人が来てしまったもので。
お話を続けますわ?


http://www.bungeicenter.jp/NPO007.pdf より
作家の創作活動を促し、励ます要因を「インセンティブ」といいますが、多くの作家は目先の収入を求めるのではなく、芸術として長く評価されることを期待し、そのことを目標として創作活動に励みます。ですから芸術を愛し、創作に命を捧げようとする作家にとって、「インセンティブ」とは、金銭ではなく、将来の評価だということになります。だからこそ、保護期間の延長というものが、作家にとっては重要な「インセンティブ」となるのです。
すばらしいわねぇ。作家の先生方の創作活動を出来るだけ支援したい。その熱い衝動が彼らを突き動かしているのね?
そうして、


http://www.bungeicenter.jp/NPO007.pdf より
諸外国がすでに70年に延長しているのに、日本だけが50年のままだということでは、重大な問題が生じることになります。まず日本の作家の作品が50年を経過すると、欧米では著作権フリーになってしまうということが起こります。日本の文学も最近は諸外国の人々に読まれるようになりました。美術や音楽だけでなく、とくに漫画やアニメが、日本の重要な輸出品目となり外貨を稼いでいます。従って、著作権の保護期間が短いということは、多大の損失をもたらすことになります。
というお話につながっていくのね。
そうねぇ、とてもそれは重大な問題だと思いますわ?
お話はさらに現状への憂いに移っていくわ?


http://www.bungeicenter.jp/NPO007.pdf より
残念ながら、最近はコンテンツとして芸術作品を利用することも多くなったインターネット関連の業界には、芸術というものへの理解がうすく、特許権などと同じように保護期間は短く設定すべきだと主張する方々も少なくありません。著作権のためにコンテンツの流通が阻害されていると苦情をいう人もいます。保護期間を延長してほしいというわたしたちの要望も、たやすく実現されるものではありません。
そうねぇ。青空文庫とか寝言をほざいているような連中や、故人のものを戯曲として使いたいだなんて、どんだけ了見を違えていると思っているのかしら?
そんな愚かな連中の短絡的な主張をけちらかすためにも、しっかりした質疑応答が必要だったのね?
素敵だわぁ*5


http://www.bungeicenter.jp/NPO007.pdf より
Q、保護期間を延長しても当の作家は死んでしまっているわけですから、作家の創作意欲につながるとは思えません。
A、作家も人間ですから、目先の金銭のために仕事をすることもあるでしょう。しかし芸術というものは、長い時間をかけて評価されるものだということも、多くの作家は自覚しています。目先の金銭よりも、長く芸術として評価される作品を作りたいという思いが、偉大な芸術作品の創造につながるのですし、またそうした個々の作家の努力が、その国の芸術文化を発展させることになるのです。
ええそうよ。著作権寄生団体の構成虫も人間ですもの。長い時間をかけて「評価というお金をすべてをすべて吸い上げる」ことが、偉大な芸術作品の創造やその国の芸術文化を発展させることにつながるのよ?


http://www.bungeicenter.jp/NPO007.pdf より
Q、保護期間の延長は一般の読者にどんな影響をもたらすでしょうか。
A、作家が目先の利益ではなく、長く評価される芸術性を求めるようになれば、多くの人々が豊かで多様な芸術作品を享受できます。また諸外国に対しても誇りとなるような芸術作品が創造され、これからの国際社会で胸を張って自国の文化を紹介できます。また保護期間が延長されれば、研究者の努力による研究成果を踏まえた全集が出る可能性があり、文化遺産としてより深く味わうことができるようになります。保護期間が切れたからといって、文庫本の値段が急に下がるということはありません。逆に保護期間が延長されたからといって、読者の皆さんにご負担をおかけすることはないと思われます。
あら? そんな「一般読者の影響」なんて何の意味があるのかしら?
そんな無意味な質問をするから、お答えがどうしても「保護期間とはまったく関係のない」内容になってしまうのよ?
いいこと? とにかく著作権っていうのは「豊かで多様な芸術作品を享受でき」る「国際社会で胸を張って自国の文化を紹介でき」る素晴らしいものなのよ?
何も考えず、お上の言うことだと思って大人しく従うことこそが肝要なの。お分かりかしら?


http://www.bungeicenter.jp/NPO007.pdf より
Q、「ミッキーマウス法案」という言葉があるように、著作権保護期間の延長に対しては、一般の利用者からの反対の声も大きいのではないでしょうか。
A、これはアメリカと日本だけの特殊な事情なのですが、映画については、著作権が監督などの個人ではなく、映画会社に帰属しています。個人と違って企業の場合は、死後何年というかたちで保護期間を設定することはできません。そこで公表後何年という数え方をします。アメリカの場合は95年(日本は現在70年)で、これが長すぎるというご批判があるようですが、ヨーロッパの場合は、監督、シナリオライター、ダイアローグライター、オリジナル音楽の作曲家の四人の全員が亡くなってから70年ということですから、アメリカの95年が必ずしも極端に長いというわけではありません。いずれにしても、今回わたしたちが要望しているのは、映画を除く著作権の保護期間の延長であり、あくまでも個人に帰属する権利です。
これも愚かで、だから「きちんとご回答いただけない」質問の好例よね?


http://www.bungeicenter.jp/NPO007.pdf より
Q、著作権の切れた名作をネット上で公開している「青空文庫」などのボランティア活動が難しくなるのではないですか。
A、昨今の出版状況を見ると、評価の高かった名作も、短期間で絶版となるケースが少なくありません。オンデマンド出版や、出版社によるテキスト文書の配信、あるいはイメージ(本の版面を写真で撮影したもの)による配信など、ネット販売の可能性も検討されていますが、「青空文庫」などボランティアの皆さんの活動も、作品をのちの世の人々に残す貴重な試みであると思います。ネットで作品に接した読者が、復刊を要望して(復刊ドットコムなどのサイトがあります)、本が出るという可能性も考えられます。このことをご遺族に説明すれば、保護期間内の作品をネット上に公開することも可能ではないでしょうか。ご遺族としても、財産権としては機能しなくなった作品については、無償でもいいから、より多くの人々に読んでもらいたいという思いをお持ちのはずです。これからの課題ですが、ボランティアの皆さんのご要望と、ご遺族のご意向を確認しながら、わたしたち著作者としても、ネット公開に積極的に関わっていきたいと考えています。
えらいわぁ。鬼門とすら言える「青空文庫」に対して、きちんと言及なさっているわ?
ポイントは…「期限が切れた後についての言及しかしていない」あたりかしら?
或いは「を要望して(復刊ドットコムなどのサイトがあります)、本が出るという可能性も考えられます。このことをご遺族に説明すれば、保護期間内の作品をネット上に公開することも可能ではないでしょうか」あたりかしら? うまく売れれば、また著作権料が吸い上げられますものね。「努力は他人。利益は自分」。素晴らしく徹頭徹尾、一環した主義だと思いますわ?


http://www.bungeicenter.jp/NPO007.pdf より
Q、インターネット産業の関係者から、著作権がコンテンツの流通を阻害しているという声があがっていますが、これに対してはどのように考えればいいでしょうか。
A、学習教材などの部分的使用も含めると、作品使用の数は膨大になります。これらのすべてに許諾を求めるとなると、そのためのコストも大変で、利用者(ネット業者など)に大きなご負担をかけることになります。これに対しては、日本文藝家協会著作権管理部の管理事業など一括許諾のシステムを拡充し、さらにデータベースの整備なども必要だと考えています。これによって、保護期間に関わらず、すべての著作物の利用が円滑に運ぶように努めるとともに、法制度を見直して、公共性の高いものについては補償金制度への移行(許諾は必要ないが使用料は払う)も検討しなければならないでしょう。現行のように、著作権が切れたから自由に使うということではなく、保護期間内のものでも円滑に利用できるシステムを確立すれば、利用者のご負担を軽減できるものと考えています。
とんでもないお話だわ? ほら、だからまた、回答がずれていらっしゃるでしょ?
それにしても、すごいわねぇ。さりげなく、ここにまで補償金制度への移行のお話をもりこんでらっしゃいますわ?
これでがっちりと「二重取り」への下ごしらえができましたわね?
「保護期間内のものでも円滑に利用できるシステムを確立すれば」、きっと「懐にぽっぽないないできる甘い汁を吸い上げる負担」が軽減できましてよ?
素晴らしいご配慮の数々だわ?


http://www.bungeicenter.jp/NPO007.pdf より
Q、共同声明に加わった16団体の中には、レコード会社や実演家など、著作隣接権の団体も加わっています。著作隣接権の保護期間延長も要望するのですか。
A、著作隣接権は諸外国でも、保護期間は50年と定められています。従って、わたしたちが要望している著作権の保護期間のように、「国際的なレベルに合わせてほしい」といった要望はできません。しかしわたしたちは、レコードや映画については、著作者だけでなく、歌手や俳優、さらには技術スタッフまで含めた、さまざまな人々の協力によって、芸術の創造が実現できると考えています。従って、今後とも隣接権の問題も含めて協議を進めていきたいと考え、今回の声明に加わっていただくことにしました。
あら? レコードとかってのはとても「うまみのある」ところですもの。もちろんはずすわけないわよねぇ?


http://www.bungeicenter.jp/NPO007.pdf より
Q、日本と戦勝国との間には「戦時加算」というものが設定されています。日本の保護期間が延長された場合、この戦時加算はどうなるのですか。
A、日本は敗戦国です。その戦後処理として各国と平和条約を結ぶ時に、著作権に関して10年余の「戦時加算」を設定しました。現状では諸外国が70年、日本は50年ですが、これに戦時加算の10年余が加わるので、実質的には60年余(国によって多少違います)で保護期間が切れることになります。この折衷案のような状況が、外国からの批判を緩和するという効果があったのかもしれませんが、同様の敗戦国であるドイツやイタリアには「戦時加算」といった制度はなく、日本だけがいまだに敗戦を引きずっているということになります。しかし日本の保護期間が20年も短い状態で、「戦時加算」の撤廃を求めることはフェアではありません。まず国内の保護期間を世界標準に合わせてから、個々の戦勝国と個別に交渉すべきでしょう。そのためにも、国内の保護期間の延長を急がねばなりません。
そんな、自分の収入が減るような「アンフェア」なもの、亡き者にするのが当然じゃなくってかしら?


http://www.bungeicenter.jp/NPO007.pdf より
Q、記者会見を開き、省庁に要望書を提出したあと、どのような展開が予想されますか。保護期間の延長が認められる可能性はあるのでしょうか。
A、著作権法の改正のためには、文化庁著作権分科会、およびその下部組織の法制問題小委員会で審議する必要があります。まず議題として取り上げていただき、審議会で意見を述べ、さらに文化庁で法案を検討していただいた上で、国会で承認されるためには、長い道程が必要です。その間、この問題を世論に訴え、充分に話し合いを続けた上で、国民の皆さまのご理解を得る必要があります。しかし、諸外国がすでに70年になっているという現状を広く世の中に訴えれば、ご理解は得られるものと確信しています。また別掲のように、年ごとに著作権の保護期間が終了する作家が多数あることを思えば、一日も早い法律改正が必要なことはいうまでもありません。そのために努力を続けたいと思います。
ええ、ええ。まさにここですわね。
年ごとに著作権の保護期間が終了する、つまり言い換えれば「甘い汁のが減少する」状況が多数あることを思えば、一日も早い法律改正が必要なことはいうまでもありませんことよね?
そのために、彼らは「努力を続けたいと思います。」っておっしゃっているのよ?


相変わらず、


http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/10/17/13645.html より
iPodがMDの代替機器として普及」私的録音補償金管理協会が調査報告
私的録音録画小委員会」第6回会合が開催
私的録音録画補償金制度の抜本的な見直しに向けた検討を行なうために、文化審議会著作権分科会に設けられた「私的録音録画小委員会」の第6回会合が、 17日に開催された。今回の会合では、私的録音補償金管理協会(SARAH)と私的録画補償金管理協会(SARVH)が、デジタル録音録画機器の利用実態をまとめた調査結果が報告された。
なんてお話も活発に進められているわ?
どんな調査かわかったもんじゃないんですけれども*6、厳正なる梯子状神経な連中のお調べによれば


http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/10/17/13645.html より
携帯音楽プレーヤーへの保存楽曲数は、Webでは平均372.2曲、郵送では平均327.8曲。CD-R/RWに録音した楽曲数(Webでは102.4 曲、郵送では95.4曲)や、MDに録音した楽曲数(Webでは89.1曲、郵送では94.1曲)と比べて、3倍以上に達している。
PCに音楽を保存している人は、Webでは75.5%、郵送では47.6%。PCに音楽を保存した理由で最も多かったのは、Webでは「携帯音楽プレーヤーで聴くため」が52.2%、郵送では「CD-R/RWで聴くため」が53.3%で、ともに半数を超えた。
とかってお話が出てくるんですもの。そりゃ


http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/10/17/13645.html より
SARAHは、「携帯音楽プレーヤーの著しい市場進出に伴い、デジタル録音に使用される機器・媒体が、従来のMD中心から変化しつつある。MDの代替機器として、iPodなどの携帯音楽プレーヤーが普及しているという見方が正しい」として、携帯音楽プレーヤーを私的録音補償金制度の対象にすべきであるとの考えを示した。
って見解にもなろうってものだわね。
幸い、一般人*7


http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/10/17/13645.html より
それによれば、デジタル録画機器の普及率は約27%。インターネット利用世帯に限定すると、普及率は約69%に達した。テレビチューナー付きPCの普及率は約6%だった。同機器の所有者のうち、過去1年間でテレビ番組を録画した人は約96%。録画頻度は、「ほとんど毎日」が約32%で最も高く、週に1度以上録画するという人は約82%を占めた。過去1年間にデジタル録画機器でテレビ番組を録画した理由では、「外出等の理由」が9割、「見たい番組の重複」が 8割程度。「保存用の録画」という回答も約82%と高かった。


http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/10/17/13645.html より
私的録音録画補償金制度の認知度では、全体の約28%が知っていると回答。同制度を認知している人に、補償金の対象機器・媒体を尋ねたところ、 DVDなどの録画用記録媒体を挙げる人が約60%で最多。次いで、DVDレコーダー(HDD内蔵型)の約39%、DVDレコーダー(HDD非内蔵型)の約 34%、D-VHSの約27%、VCR(デジタル・ビデオ・カセットレコーダー)の約27%となっている。


http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/10/17/13645.html より
また、私的録音録画補償金については、全体の約48%が必要と回答。補償金の支払い方法としては、約72%が「録画のために購入する機器や媒体の価格に比例したお金を払う仕組み」を好ましいと答えた。一方、「支払いは僅かまたは不要とする代わりに、録画を厳しく制限される仕組み」を肯定する人は 28%にとどまった。補償金の支払いは不要とした人の理由では、「私的使用は本来自由であるべきだから」が全体の約67%で最も高く、「権利者側の必要に応じて技術的に複製が制約されているから」が約16%で続いた。


http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/10/17/13645.html より
コピーワンスの認知度は全体の約38%。コピーワンスの必要性については、「不便になるが、不正利用を防ぐためにはやむを得ない」が約56%で半数を超えたが、「とても不便であり困る」は約32%だったという。

だそうですし*8


いずれにしても。皆様の生活にもある程度密接に関わっている著作権という世界で、これだけの暗躍と格闘が行われているの。
そのあたりを認識した上で。きちんと「正しい選択」を迫られてしまうのね?
あなたは何を選ぶのかしら?
あたしはもちろん「正義」を選ぶわ。でも…残念だわぁ。虫には興味持てないほうなのよねぇ。
どうかしら? いっそあたくしが飼って差し上げますから、みなさまこちらの「甘い水」でも御飲みになりませんかしら?
においがしないように、丹念に火炎放射器で消毒もして差し上げましてよ?


*1:「誰にとって」きちんとしてるのかしらねぇ?

*2:「多く」ってのも便利な単語だわねぇ。百分率の一桁前半でも「多く」って言えるんですもの。比較対象を明示していないだけにね

*3:これも便利よねぇ。ええほんの僅かですわ。

*4:肥溜めのほうがマシって感じの、ゼニゲバ亡者の最高に嫌な臭いが漂ってそうだわねぇ

*5:それがちゃんと「会話」になっているのなら

*6:「郵送調査の一次調査が33,182件(他団体が実施した調査結果を利用)」ってのもすごいんですけれども、母数が書いてないってのはもっとすごいわねぇ…

*7:どこの一般人なのかしら?

*8:どこの大本営発表かしら?