履き違えた自由の醜悪さがメイクの基本材料なのかしら?

http://slashdot.jp/article.pl?sid=06/05/17/2238254
http://d.hatena.ne.jp/hagex/20060515
直接システムには絡まないんですけれども…個人的偏見で「執事喫茶*1」関連のネタをとりあげるわ。
そうねぇ。直接的な事象は、まずこちらをご覧頂きたく思いますの。

http://slashdot.jp/article.pl?sid=06/05/17/2238254 より
執事喫茶店内が盗撮され、雑誌に無断掲載
あるAnonymous Coward曰く、"「執事喫茶が登場*2」というストーリーが掲載されてから日もそれほど経っていないが、執事喫茶Swallowtailのお知らせ*3によると、講談社VoCE*4という女性雑誌が執事喫茶を潜入取材し、無断で撮影した(客の顔が写っている)写真を掲載したそうだ(参考:講談社のプライバシーポリシー*5 )。記事掲載に対して抗議したところ「先方の担当者からは『何か問題がありましたか』と,悪びれない様子で,謝罪の意思もない旨の回答を頂きました。」との事。該当の雑誌記事は、Hagex-day.infoのBlog記事*6などから見ることが出来る。"

そうねぇ。とりあえず、根本的に「報道の自由」とかっていう単語を勘違いしてらっしゃるとしか思えない内容なんですけれども。
ちょっとあちこち拝見してますと、面白いBlogを見つけましたの。それがこちら http://d.hatena.ne.jp/hagex/20060515 よ。
そうねぇ。何が秀逸といって、

http://butlers-cafe.jp/modules/news/article.php?storyid=25 より
講談社発行の雑誌『VoCE』6月号における,盗撮ならびに無断掲載につきまして,先方への抗議を行いました結果をご報告致します。本来,皆様にお楽しみ頂く為の場所である当サイトにおいて,このような不愉快なご報告をしなければならない事をご容赦下さい。
上述の無断掲載を知るにあたり,直ちに当該編集部へ問い合わせを行いました。その結果,先方の担当者からは「何か問題がありましたか」と,悪びれない様子で,謝罪の意思もない旨の回答を頂きました。その後,同編集長とも折衝致しましたが,何ら回答がなく

に引き続き

http://butlers-cafe.jp/modules/news/article.php?storyid=26
その後,連休を挟んだためという理由で件の編集長からの回答がありました。
内容としましては……。

撮影禁止の文字には気付かず,館内ではフラッシュをたいたり,カメラを落としたりしたにも関わらず注意を受けることがなかったため,最後まで撮影禁止の旨は把握していなかった。つまり,意図的な無断撮影ではなかった。
館内はカジュアルな服装の方々が多かったので,写真は事実として掲載している。被写体となっている女性には目隠しを施し,従業員も正面から捉えているわけではないので個人の特定には至らず,プライバシーの侵害にはあたらないと考えている。
該当ページはライター及び編集部が話題の場所や人をアポイントメントなしで,体験するという人気連載である。取材対象を貶める意図はなく,レポートとして読者の興味を惹く方向の記事なので,再取材や再掲載は考えていない。
指摘されたこと自体が大変残念である。

以上のような要旨となっています。

ってあたりが…なんていうか、素晴らしいわ。
もちろん、取材の方向性の一つとして「店側の通常の対応を知るために、一般人のふりをして取材する」方向性がわからなくもないわ。
でも、それに必要なのは「取材する瞬間に、記者が記者であるとわからない」事なんじゃなくってかしら?
ほんのひとかけらほど冷静に考えれば、事前に
「こういった趣旨で取材をしたいので、日程については伏せた状態で取材させて欲しいのだが」と連絡をいれ、取材が終了した直後に、特に写真内に写った一般人にたいして「実は…」と話をして、雑誌掲載の了承を得る
程度のことはできないものなのかしら?


でまぁ…該当記事が出ているみたいなんですけれども。

該当記事 より
夢を売る場所に、圧倒的な現実感

とかってタイトルつけてみたり。

該当記事 より
大きく紹介されたのが、某女性週刊誌だからでしょうか。来ている女性がとっても庶民フレーバーです。デコポンたちは、手前の、カーテンで仕切られた個室に案内され、居心地○。

とか。…そうねぇ「庶民フレーバー」ってあんたたちはじゃぁどれくらいアバズレな格好してたのかしら?
まぁ

該当記事 より
最後、感想を聞かれ、サンドイッチと紅茶の味を注意した時

とか

該当記事 より
お客さんにまったくコスプレ感がなく、そこは興ざめ。

とかってあたりからして、如何にも「茶の味もわからない脳みその抜けたメスが如何にもしたり顔でワインの味を語ってる」感満載だわ?


で、ついでに気になるのが、前述でちょっとだけURLをあげた、講談社様のプライバシーポリシー。

http://www.kodansha.co.jp/privacy/index.html より
講談社は、皆さまの個人情報(個人を識別できる情報)の重要性を認識し、その適正な収集、利用、保護をはかるとともに、安全管理を行うため、プライバシーポリシーを定め、次のとおり運用します。
1. 個人情報の保護に関する運用要領を定めるとともに、個人情報の管理責任者を置いて適切に管理します。
2. 個人情報の利用目的を定め、その目的の達成に必要な範囲内で、適正な方法により収集します。
3. 個人情報をご提供いただく際は、その利用目的をお知らせします。
4. ご本人から承諾を得たとき、法令等に基づくとき、または正当な理由のあるときを除き、個人情報を第三者に提供しません。
5. 個人情報の改ざん、漏洩、不正な侵入などを防止するために、合理的な諸施策を講じます。
6. 個人情報の処理を外部に委託する場合は、適正な委託先を選定するとともに個人情報保護に関する契約を委託先と取り交わします。
7. ご本人から個人情報の内容の確認や訂正のお申し出があった場合は、合理的な範囲内で適切・迅速に対応いたします。
8. 個人情報の保護のために必要な措置を継続的に見直し、その改善に努めます。

ここまでは、十分によろしくってよ?*7
でも、その直後に

http://www.kodansha.co.jp/privacy/index.html より
以上のポリシーは報道等を目的とする場合は適用されません。

ってあるのは…どんなものなのかしら?
或いは「じゃぁ報道等を目的とする場合のプライバシーポリシーはどんな感じなのかしら?」


で。どうもあちこちで「荒れてはコメント全削除」という動きが活発になっているわ。
片方で「荒らしたくなるほどに腹を立てている人々がいる」ように、やはり企業的に「荒らして欲しくない」って方向性もあると思うの。だから、コメント全削除自体をどうこうとは、あえて言いませんわ。
でも、コメントの全削除は、あわせて「きちんとした謝罪と今後の方針表明」があってこそ、だと思いますの。そうしないと、結局は「原則双方向であるThe Internet」で、これ以上ないほど叩かれて終わってしまいましてよ?
あんまりこの単語は好きじゃないんですけれども。Web2.0という発想を、もう少し真摯に捉えてみては如何かしら?


ま、http://www.joseishi.net/voce/blog/hidarite/index.html で編集長がなにもコメントを放っていないあたりからして、お里もオツムも知れたもの、って感じね。
そうそう。メインPageと思われる http://www.joseishi.net/voce/concierge/index.html なんですけれども。上のほうにある「i-VoCE NEWS」最近更新したページがわかります。 っていうリンク。クリックすると、面白いわよぉ?
このあたりも「表面だけ取り繕って厚塗りすればいいって思ってる」雑誌作ってらっしゃる方々の面目躍如、って感じかしら?


とりあえず。これ以上「報道というなの蛮行、あるいは暴力」が横行しないことを心から祈りたいものですわ。


*1:一度は伺ってみたいものだわねぇ。イケメンいらっしゃるかしら?

*2: http://slashdot.jp/article.pl?sid=06/04/14/1538239&tid=42

*3: http://butlers-cafe.jp/modules/news/article.php?storyid=25

*4: http://www.joseishi.net/voce/

*5: http://www.kodansha.co.jp/privacy/index.html

*6: http://d.hatena.ne.jp/hagex/20060515#p1

*7:ええもちろん「字面のいい文章ばかりで中身がすかすか」っていう軽いジャブは入れておきますけれども。