前提が間違ってちゃなんにもならなくってよ?

http://www.mainichi-msn.co.jp/today/archive/news/2006/03/24/20060325k0000m040101000c.html
お久しぶりね、の住民基本台帳ネットワークシステム(住基ネット) ネタよ。

http://www.mainichi-msn.co.jp/today/archive/news/2006/03/24/20060325k0000m040101000c.html より
住基ネット訴訟:杉並区の訴え却下、横浜の方式も違法認定

あらあら、いったい何があったのかしら?

http://www.mainichi-msn.co.jp/today/archive/news/2006/03/24/20060325k0000m040101000c.html より
東京都杉並区が国と都を相手取り、住民基本台帳ネットワークシステム(住基ネット)に「区民選択方式」での参加を認めるよう求めた訴訟で、東京地裁は24日、区の訴えを全面的に退けた。

まぁ「全面的に」拒否られてしまったのね?
いったいどんな理由によるものなのかしら?

http://www.mainichi-msn.co.jp/today/archive/news/2006/03/24/20060325k0000m040101000c.html より
菅野博之裁判長は、選択方式の請求を「権利や利益の保護や救済を求めた訴訟ではなく、行政権限の行使のためのもので、裁判所の審判の対象とならない」として却下。さらに選択方式を「違法な行政事務」と認定し、原告が例示した横浜市の選択方式も違法とした上で、同方式の導入に向けた準備費用など4476万円余の賠償請求を棄却した。

まぁ選択制が「違法な行政事務」なのね?
そんなにも、日本国民という存在には「自らの情報への危険性に対する当然の要求」をする権利すらもないっていうことなのかしら?

http://www.mainichi-msn.co.jp/today/archive/news/2006/03/24/20060325k0000m040101000c.html より
杉並区は、現行の住基ネットでは個人情報保護が不十分として、希望者だけの情報を送信する方式での参加を求めたが、都から拒否されたため提訴。

そうねぇ。杉並区がおっしゃっているのは、極めて真っ当な、かつ正しい認識に基づくお話だわ?

http://www.mainichi-msn.co.jp/today/archive/news/2006/03/24/20060325k0000m040101000c.html より
判決は「全国的な本人確認システムの導入により行政サービスの向上と行政事務の効率化を図ろうとした住基法の趣旨・目的を没却させるもので違法」と認定した。

「全国的な本人情報漏えいシステムの導入により 利権吸い取りサービスの向上とクラッカーによるクラッキング作業の効率化を図ろうとした住基法の趣旨・目的を没却させるもので違法」の間違いじゃなくってかしら?
というか、そもそもその趣旨の前提になっているセキュリティに、限りなく問題があるっていう部分をどんな風に認識なさっているのかしら?


なんていうのかしら。この件に限ったことでもないんですけれども。特に法律屋さんの類って、どうも論点が必ずと言っていいほどにずれるのよね?
今回の件であれば、問題になっているのは「参加を拒否、あるいは選択性にしている理由について」っていうのが問題の本質なんじゃなくってかしら? 具体的には「セキュリティ的に危険すぎるから」っていうのが本質だわ。それを、その本質にまったく触れないまま判決を下しているあたりが、なんとも「机上の空論のお好きな法律屋さん」ちっくで素敵だわ?
結局、要約すると「セキュリティ的に危険である可能性があるから全面的に強いる形での運用が難しい」に対して「住基ネットは行政の効率化を図ろうとする趣旨でやるんだからいいから参加しろ」ってことでしょ? これが、本当に「まとも」なやり取りに見えてかしら?


そうねぇ。抽象化された議論っていうものの価値がわからないでもないの。でも、現状見ている限りでは、あまりにも弊害が大きすぎてよ?
きっとオツムがお疲れになってらっしゃるのねぇ。そんなときはたっぷりの糖分をとらなくっちゃだわ?
よろしかったら、あたくし特性の粉砂糖がたっぷり入ったロイヤルミルクティは如何かしら? たっぷり休息がとれて*1、きっとお疲れも癒えるはずよ?


*1:永遠に、ね