妄信?盲信? それとも猛進?

http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000047715,20089811,00.htm
まぁ取り合えずまずはタイトルを見て頂戴。

http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000047715,20089811,00.htm より
Macを取るか、仕事を取るか」--ネットでの就職活動に思わぬ障壁

ふぅ…素敵だわぁ。魅力的なタイトルよね。
取り合えず詳細を確認しつつ、気になる点をチェックしてみるわね。

http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000047715,20089811,00.htm より
Macintoshユーザーは、米国の一部の大企業に就職するのに苦労しているようだ。
これは、ビジネスの世界がWindowsベースのコンピュータに支配されているというだけではなく、文字通りMacユーザーが応募さえできない大企業が数多く存在するということだ。

まぁ。でもこれって当然のことなんじゃなくってかしら?
もちろん「ビジネスの世界は本当にWindowsベースのコンピュータに支配されてるの?」とか「色原稿をWindowsなんかでやったら手間がかかりすぎてどうにもならない」とか「あんな物騒なOSを使ってたらいつまでたっても苦労しっぱなし」とか、様々な反論を耳にはするわ。
でも、現実問題として高いシェアを保持しているのは事実だと思うの。
だからこそ

http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000047715,20089811,00.htm より
たとえば、American Expressでは就職希望者に対し、「現在、本システムはMac環境をサポートしていません。自宅にも職場にもPCがない場合は、お近くの公立図書館、インターネットカフェ、あるいは『Work Force Center』からインターネットにアクセスしてください」との警告が最初に表示される。

といった、一般的な使用とかW3C勧告とかその他諸々を一切無視して唯我独尊を突っ走るがごときこんな発言も正当化せざるをえないのよ?

http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000047715,20089811,00.htm より
ほかの多くの有名企業と同じく、American Expressでも、オンラインからの応募に関する管理業務を人材管理業者のBrassRingに委託している。ところが、BrassRingが使っているソフトウェアの現行バージョンは、Mac版の各ブラウザをサポートしていない。同社の関係者によると、クライアントの要求がないためMacはサポートしていないという。

すごいわねぇ。「クライアントの要求がないためMacはサポートしていない」のね。この場合のクライアントって企業のことよね?
確かに、きっと届いていないんだと思うわ。そんなクレームは。だって世界のOSといえばWindowsですもの。通信が出来るっていうことはWindowsを持っていなくてはならないんですもの。
もちろん「Mac経由じゃそもそもクレームを送る手段すら提示されていない」っていう根も葉もない反論は却下だわ。だって、どうしても反論したかったらWindowsマシンを買えばいいんですもの*1

http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000047715,20089811,00.htm より
BrassRingの広報担当Doug Jensenは、「だが、われわれは(Macの)需要が徐々に高まっていることを認識している。そこで、12月に投入するBrassRing Enterprise 8をFirefoxに対応させ、Macユーザーをサポートすることにしている」と語った。

すごいわねぇ。ニッチもニッチなそんなところまでサポートをしていくなんて、商売人の鏡だわ。
もっとも、技術者の鏡なら「まず標準仕様に沿った、技術的に正しいものを作成した後、IEとかいうイレギュラに満ちたものへの例外的処理を付け加える」ものなんですけどねぇ。

http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000047715,20089811,00.htm より
だが、オンラインで就職活動を行うMacユーザーは、今のところ多くの企業で問題に遭遇する可能性が高い。Target StoresやSearsも、多くの企業同様オンラインからの申し込みの一部もしくは全部をBrassRingのソフトウェアで処理している。 American Expressのウェブサイトは警告を表示しているが、American Expressのウェブサイトは警告を表示しているが、TargetやSearsのサイトは、就職活動者がAppleSafariブラウザを使ってアクセスすると、エラーメッセージを表示するか、ブラウザをクラッシュさせてしまう。

えっと……すごいわぁ。「TargetやSearsのサイトは、就職活動者がAppleSafariブラウザを使ってアクセスすると、エラーメッセージを表示するか、ブラウザをクラッシュさせてしまう。」ですって。
それって、きっとすごいテクノロジを使っている技術の結晶のようなPageなのね。だって、そうでもなければ「ブラウジングしただけでクラッシュ」させるなんて器用な芸当、そうはできないんじゃなくってかしら?
それとも、これは天誅なのかしら? きっとこれを作ったり設計したりしている方は「WindowsにあらずんばOSにあらず」っておっしゃるのね。


なんていうのかしら…。もちろん、企業的には「独占したほうが美味しい」のは事実だわ。でも、そういう行為をあまりにも形振り構わずに行うことが危険だからこそ「独占禁止法」の類が出来上がってるんじゃなくってかしら?
そういう背景を楽しいくらいに無視して、無知な技術者が無恥な経営者が手をつなぐからこんな大惨事を生んでしまうんだわ。
もちろん「大樹の下で全てをおもねる」のはひとつの処世術だと思うの。でもそれって親亀がこけたら自分もこけてしまうのよ?
大体、何も考えずに大樹におもねるような男でマシなのを見たことがないわ。もうちょっと、自分の脳みそとか才能とかスキルとか、使って磨いてみては如何かしら?


*1:なんていうのかしら。「MacがだめならWindowsを買えばいいじゃない」。どこぞのプリンセスのような発言だわね、われながら。