てすと、ってご存知かしら?

http://www3.nhk.or.jp/news/2005/07/24/k20050724000008.html
http://www.shikoku-np.co.jp/news/news.aspx?id=20050724000265
http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20050724it15.htm
http://www.asahi.com/national/update/0724/TKY200507240297.html
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20050724STXKA031224072005.html
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20050723AT1G2303Q23072005.html
都内で地震があった…のもよくないんですけれども。システム関連であきれた実態が出てきたわ。
ほとんどが「そのうち消えそうな」URLなので、全体的にたっぷりと引用してお送りいたしますわ。


http://www3.nhk.or.jp/news/2005/07/24/k20050724000008.html より
23日、関東地方で起きた強い地震で、東京・足立区で観測された震度5強など50か所余りの震度データが、地震のあと30分近く東京都から気象庁に送られず、国の初動対応に遅れが出ました。東京都はデータを送るシステムに問題があるのではないかと見て原因を調べています。


http://www.shikoku-np.co.jp/news/news.aspx?id=20050724000265 より
関東地方で23日夕発生した強い地震で、東京都足立区の地震計が観測した震度5強の記録の気象庁への入電が発生から約30分後になったのは、都内の震度を集約して気象庁に送信する都のシステムに不備のあったためであることが24日、分かった。
雨量や川の水位などのデータを地震のデータと同時に処理したためにサーバーの能力を超えたことなどが原因で、都防災対策課は「地震用サーバーを独立させるなどの対応を考えなくてはならない」としている。
同課によると、都は1995年1月の阪神大震災を契機に97年3月、地震データをコンピューター処理する「地震計ネットワークシステム」を導入。都内には、区市町村と消防署の計99カ所に地震計が設置されている。


http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20050724it15.htm より
23日発生した千葉県北西部を震源とする地震で、東京都の震度計ネットワークシステムが正常に機能せず、気象庁のシステムにデータを送信するのに約40分の遅れが出ていたことが24日、わかった。
政府は東京23区で震度5強以上が観測された場合、「非常参集」の対応を取ることになっており、データ送信の遅れが参集の遅れにつながった可能性がある。都では「重大なシステム不全があった」として機器の交換などを急ぐ。
都は、震度計を都内計99か所に設置。そこでの観測データは、都庁内の防災センターの気象サーバーを経由して、地震発生時から4、5分以内に気象庁にすべて送信される仕組みになっている。
ところが、23日午後4時35分に発生した今回の地震では、「震度5強」を観測した足立区のデータ送信が22分かかったのをはじめ、他の地点のデータ送信にも時間がかかり、全データの送信が終わったのは、午後5時19分だった。
都の気象サーバーは、阪神淡路大震災を機に1997年に設置されたが、都によると、データが99か所からほぼ同時に大量に送られてきたため、計算処理能力が追いつかなかったという。
このサーバーを導入した当時、都内の震度計は14か所にしかなく、都では「その後の増設分が計算に入っていなかった」としている。


http://www.asahi.com/national/update/0724/TKY200507240297.html より
首都圏で23日にあった地震で、東京都の震度情報を気象庁に送るシステムの情報処理が遅れ、都内の震度の一部が、気象庁に届くのが発生から約30分かかったことが分かった。この地震で最大だった足立区の震度5強も、気象庁に送るまで22分かかった。都総合防災部は「8年前に導入したシステムで、データの処理能力に限界が出た。抜本的な見直しが必要だ」としている。
都内の震度データは、区市町村に47カ所、消防署に52カ所設置した震度計から、都庁内にあるサーバーに送られる。気象庁の形式に合うようにデータ変換して同庁に送信、速報される。


http://www.nikkei.co.jp/news/main/20050724STXKA031224072005.html より
関東地方で23日夕発生した強い地震で、東京都足立区の地震計が観測した震度5強の記録の気象庁への入電が、発生から約30分後になったのは、都内の震度を集約し気象庁に送信する都の「地震計ネットワークシステム」のサーバーに大量のデータが集中し、処理に時間がかかったのが原因と24日、都の調査で分かった。
システムは1995年1月の阪神大震災を契機に97年3月に導入され、導入時には最高の性能だったというが、都総合防災部は「これほどの大量処理は初のケースで、システムの能力の限界が表れた」としている。
データ送信の遅れは行政などの対応に重大な影響を与える可能性があるため、都は高性能の最新機器に更新したり、処理方法を見直すなどの改善を検討するという。
都内に設置されている地震計は区市町村と消防署の計99カ所。都庁のサーバーでは、震度3以上の記録を気象庁が受信できる形式に変換処理した上で送信しているが、今回は大半の地点で震度3以上が観測され、大量のデータが一度に集中したという。


http://www.nikkei.co.jp/news/main/20050723AT1G2303Q23072005.html より
各地の震度情報のうち、唯一震度5強を観測した東京都足立区のデータ公表がほかより24分程度遅れ、「23区内で震度5強以上なら集合」と決めてある政府の緊急参集チームの招集が遅れたことが23日、分かった。内閣府の防災担当は「どうして情報が遅れたか経緯を調べる必要がある」と問題視している。
緊急参集チームは阪神大震災で政府の初動体制づくりが遅れた反省から、各省庁の局長級担当者らで構成。官邸への招集連絡が来るのは通常は震度6弱以上、東京23区だけは震度5強以上とされている。
足立区の震度計東京都庁のもので、都は「原因は調査中。データ自体はほかの観測点と同時刻に送信されてきており、気象庁に転送する段階で何らかのシステムトラブルがあった可能性がある。伝達が遅れたことを重大に受け止める」とする。
根本的に「愚か」よねぇ。データ通信量のMaxなんで容易に計算が出来なくってかしら?
少なくとも「魔法のような数式を使ってスパコンクラスの処理能力が必須」な計算じゃ、どう考えてもなくってよ?
まぁ「14箇所しかデータ送信がないころ」の設計を「99箇所に増えた現在」そのまま持ち越そうとするからそうなるのね。これって増設設計のミスよ?
しかも

http://www.asahi.com/national/update/0724/TKY200507240297.html より
都のシステムは阪神大震災後の97年に導入した。都は23日夜に気象庁から指摘されるまで、遅れに気づかなかった。担当者は「これだけ負荷がかかったのはおそらく初めて」と説明している。
指摘されるまで気づかないあたりがまるでダメだわね。
そうそう。TVでちらっと見た限りでは、インタフェース部分がなにか「Windows系」に酷似していたのは気のせいかしら?
あら? 別にWindowsが「悪い」とは言わないわ。ただ「高負荷を低い資源量で効率よく処理する」のに向いている処理系には、もうひとつ思えないんですけれども。その辺どうなのかしら?
まぁどちらにしても、早いタイミングでの改善を祈りたいわ。もちろん、祈る相手は神よ。だって「改善される」のって、きっと「奇跡にも等しい」ことだと思うんですもの。