滑らかなペーストになりそうなくらいあたったゴマだわ?

http://motivate.jp/archives/2005/07/75.html
http://takagi-hiromitsu.jp/diary/20050704.html#p01
http://www.st.ryukoku.ac.jp/%7Ekjm/security/memo/2005/07.html#20050706__gaia
http://www.tv-tokyo.co.jp/gaia/backnumber/preview050705.html
昨日放映された


http://www.tv-tokyo.co.jp/gaia/backnumber/preview050705.html より
日経スペシャル「ガイアの夜明け」 7月5日放送 第168回

サイバー攻撃との闘い
〜IT犯罪から会社を守れ〜

のお話よ。
まぁ…手緩さ感いっぱいっていうか、企業へのゴマすりに熱心っていうか。そんな感じだったわ。


http://motivate.jp/archives/2005/07/75.html より
「何が原因で、どうすれば被害を防げたのか。」
「被害発生時の対応はどうあるべきだったのか。」
「同種の事故防止に向け今後何を整備していかなければならないか。」
というような話題は一切触れず、不気味なハッカーを神格化し、視聴者の恐怖心を煽り、被害を受けたらひたすら徹夜でシステムを再構築、挙句の果てに「ウィルス対策ソフトのパターン更新」と「万全のセキュリティ対策」の一言で全てを片付けるとは・・・。
そうねぇ。実際にあんまり詳細をやってしまうと、一般向けからは程遠い番組になってしまうとは思うの。一応「さしてコンピュータに詳しくない方」もターゲット視野内に捉えておくべきだとは思うの。
ただそうは言っても、昨日の「あれ」はあんまりにも「企業ががんばっているところを美化してそこで全て片付ける」感じが強すぎるわ。
武田様がおっしゃってるような内容を「ある程度一般化した形で」表現できるさじ加減ができれば素晴らしかったんでしょうけれども…まぁ相当なスキルが必要そうだわね。
で、それをやらずに「企業よいしょ」に走ってるあたりに、あの番組の甘さが見え現われしているわ*1


それにしてもまぁ…センセーショナルな書き方がうまいのはマスコミならでは、って感じだわねぇ。

http://www.tv-tokyo.co.jp/gaia/backnumber/preview050705.html より
【ネット企業を突然襲ったサイバー攻撃
5月、価格比較サイトの最大手・カカクコムをサイバー攻撃が襲った。何者かが同社のサーバーに不正にアクセスしたことが判明。しかも、ウェブサイトを閲覧した利用者にコンピューターウイルスを無差別に送りつけるよう、プログラムが改ざんされていたことも分かった。カカクコムはサイトの閉鎖に踏み切り、穐田誉輝(あきた・よしてる)社長は記者会見でユーザーや顧客企業に向けて謝罪した。
きゃぁ格好いいわぁ。なんかこの文章「だけ」を読んでると、ふっとこんなことを思っちゃうわ。

  • 突然の「悪意ある」攻撃に翻弄される企業
  • 企業は「意を決して」サイトの閉鎖に踏み切る!!

次週「狙われた個人情報」。君の心に「セキュリティー ON!!」
…どっかのアニメみたいだわね(笑


まぁどっちにしても「やたら陳腐に持ち上げてる」って感じだとあたしは捉えたわ。


http://www.tv-tokyo.co.jp/gaia/backnumber/preview050705.html より
穐田社長の陣頭指揮の下、サイト復旧へ向けた戦いが始まった。再発を防ぐためのセキュリティー対策、顧客企業やユーザーの信頼を取り戻すための対応――。会社の存亡を賭けた戦いを、独占密着取材した。
素敵ねぇ。「。会社の存亡を賭けた戦いを」とかって言い回しが特に。
で、なぜかセキュリティホールの話からいきなり


http://www.tv-tokyo.co.jp/gaia/backnumber/preview050705.html より
【ばらまかれたウイルスはスパイウェアだった!】
カカクコムのサイバー攻撃でばらまかれたウイルスの正体とは何か? ウイルス対策ソフト大手のシマンテックによれば、そのウイルスに感染すると、あるオンラインゲームの起動中にキー入力情報を外部に送信されてしまうという。韓国で開発されたそのオンラインゲームは、日本にも約10万人のユーザーがいるという人気ソフトだ。
「あのウイルスはスパイウェアだ」と言うのは、日本のスパイウェア対策の草分けといえるITセキュリティー企業、アークンの渡部章社長だ。スパイウェアとは、ユーザーの同意なしに個人情報を収集して送信するソフトウェアのこと。しかし、本当にそんなことができるのだろうか? 番組では実験を試みた。
という風に「スパイウェアの恐怖」ってラインに話が摩り替わってるのよね。
しかも


http://www.tv-tokyo.co.jp/gaia/backnumber/preview050705.html より
【なぜゲームユーザーの個人情報が狙われたのか?】
カカクコムのサイト閉鎖後、同じ手口のサイバー攻撃が新聞社や出版社、ゲームメーカーなどの運営サイトにも相次いだ。しかし、犯人はなぜゲームユーザーの個人情報を集めようとするのか? そのオンラインゲームは、戦闘で通貨や武器を手に入れ、自分のキャラクターを強くするというもの。ところが最近、ゲーム内の通貨や武器が、現実の世界で高値で売買されるという奇妙な現象が起きている。特に中国では、それが裏ビジネスとなり大きな市場を形成しつつあるという。果たしてサイバー攻撃の目的は、このビジネスにあったのか?
でさらに「スパイウェア路線からの」一歩踏み込んだ考察をかけるの。
つまりこれって典型的に単純な「話をそらす」論調よ?


ま、話をそらしてるあたりですでに色々とアウトって感じかしら?
こうやって「守られた箱入り娘のごとき企業」たちが、更なるネットワーク禍を広げていくのねぇ。
いったい、いつになったらこの風潮がちゃんと問題視されていくのかしら?

*1:隠れてなんかいなくってよ?