努力すべきはどちらなのかしら?

http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/NT/NEWS/20050628/2/
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2005/06/28/8175.html
世にも名高いビル・ゲイツ様のありがた〜…くないお言葉よ。


http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2005/06/28/8175.html より
「さまざまな分野に良い影響を与えているインターネットだが、セキュリティが発展の障害になってはならない」。28日、東京都内で開催されたシンポジウム「インターネット社会を迎えて―市民に迫られる安全対策―」の基調講演で、米Microsoftの会長兼チーフソフトウェアアーキテクトのビル・ゲイツ氏が警察や政府機関と協力したセキュリティ対策の重要性を訴えた。
そうねぇ…この人が言ったのでなければまだもうちょっと素直に受け取れるんですけれども。
今までの「セキュリティが穴ってよりも隕石の落下後くらいの勢いであきまくってる」OSをお出しになっている過去を考えると、ちょっと怖いのよね。元々、ある程度以上のレベルでは「利便性」と「安全性」って矛盾し始めるものですし。


http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2005/06/28/8175.html より
「迷惑メールを防ぐフィルタリング技術や、スマートカードを利用した認証技術などテクノロジーは重要だ。しかし、テクノロジーだけでは足りない。ユーザーの認識を高める必要がある。また、政府機関や警察と協力しテクノロジーを悪用するサイバー犯罪に備えなければならない。」
ほーっほっほ。お笑い種だわ。「ユーザーの認識を高める必要がある」ですって? その前に是非「メーカの認識を高める必要」を感じて頂戴ませ。


http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/NT/NEWS/20050628/2/ より
Gates会長は「今後,インターネットの活用がますます進むことは間違いないが,そのためにはセキュリティの問題を解決する必要がある。セキュリティ問題はテクノロジだけでは解決できない。ユーザーの教育や,行政との連携が不可欠だ」と語っている。
是非「ユーザーの教育」の前に「企業の教育」をやってちょうだい。手始めにマイクロなんとかって会社の教育とかよろしいんじゃなくってかしら?


http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2005/06/28/8175.html より
「ユーザーは常に安全対策を取ってほしい。最新の知識を身に付け、情報を共有してベストプラクティスを得ることが重要だ。現在のところ、詐欺師たちの手口に何とか対応できているが、新しい手口はいずれ出てくる。最新の情報を取得し、最新のソフトを使ってほしい。」

http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/NT/NEWS/20050628/2/ より
Gates会長は,ユーザーへのメッセージとして3つのことを強調した。1つ目は常に安全対策を意識し,安全確保に関する情報を身の回りの人と共有すること,2つ目は常に最新のセキュリティ知識を入手して,ネット詐欺やオンライン犯罪などの最新の手口を理解すること,3つ目は常にセキュリティを強化した最新のソフトウエアを利用することだ。インターネットの持てる力を,セキュリティ・リスクによって損なわないためには,ユーザーがこれらを心がける必要があると力説した。
これも一緒だわね。あたしとしてはむしろ「メーカは常に安全対策を取ってほしい。最新の知識と技術を身に付け、情報を共有してベストプラクティスを得ることが重要だ。現在のところ、詐欺師たちの手口に何とか対応できているが、新しい手口はいずれ出てくる。最新の情報を取得し、最新の技術を使ってほしい。」「1つ目は常に安全対策を意識し,安全確保に関する情報を身の回りの企業と共有すること,2つ目は常に最新のセキュリティ知識を入手して,ネット詐欺やオンライン犯罪などの最新の手口を理解すること」って感じかしら? もちろんこれは「企業側が努力すべき」内容よね?
それとも、最近の経営の微妙さ加減から考えると「最新のソフトを使ってほしい。」「最新のソフトウエアを利用すること」ってあたりに本音があるとみなすべきなのかしら?


http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/NT/NEWS/20050628/2/ より
Microsoftによる技術面での取り組みも説明した。Gates会長によれば,セキュリティ機能を強化したWindows XP Service Pack 2(SP2)のダウンロード数は2億を超え,4月にリリースしたWindows Server 2003 SP1のダウンロード数も150万に達する。また,スパイ対策ソフトウエア「Windows AntiSpyware」のベータ版のダウンロード数も週間100万本に達するという。セキュリティ機能は,次世代Windowsである「Longhorn」でも強化する予定だ。
ここでも押してきてるわねぇ。さすがは商売人。Windows XP Service Pack 2(SP2)なんていう「天災級に物騒なブツ」をためらいも無く勧めているあたりがさすがだわ。


http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2005/06/28/8175.html より
セキュリティに関する質問には「最新のソフトを利用すること」と再度強調。
まぁ素敵。「いいから金をよこせ」って内容を強調してらっしゃるのね? さすがわ厚顔無恥にして強欲世界一のビル様だわ。


http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2005/06/28/8175.html より
さらに「ソフトをマシンにダウンロードする際に、きちんとしたサイトからダウンロードしなければならない。誤ったソフトを一度でもダウンロードしてしまうとプライバシーが侵害される恐れがあるからね。誰と通信をするかも重要だ。チャットルームに入るのも気をつけよう。クレジットカードを入力する場合は、正しいサイトかどうかをよく確認して」と注意を呼び掛けた。
ええ、正しいサイトかどうかの確認ってのはとても大切よね。で、JavaScriptつかってポップアップウィンドウで詐欺が可能な状態を「ウェブブラウザにおける複数のウィンドウ表示はあくまで機能であり、脆弱性ではない」ってぬかしたのはどこのどんな会社様だったかしら?


http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/NT/NEWS/20050628/2/ より
しかし,新しいソフトウエアでセキュリティを強化しても,ユーザーに使ってもらえなければ意味がない。ユーザーの認知度を向上させるために,セキュリティの啓蒙サイト(該当サイト http://www.microsoft.com/japan/security/ )を設けているほか,インターネット安全運動のような業界活動にも積極的に参加していると述べている。
まぁ進歩したのね。RFC無視しまくったソフトを出していた会社とは思えない急成長っぷりだわ。
でもどうせなら「中身も」成長してもらえないかしら? 外交手段とウソだけが成長されても困るのよねぇ。


http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2005/06/28/8175.html より
ゲイツ氏は最後に「今後はユーザーが何も考えなくとも自動的にセキュリティ対策ができるようなソフトを提供する。セキュリティ技術は重要で、どんどん発達しているので、私自身は将来は安全なインターネットが楽しめると楽観視している。そのためにもセキュリティ技術の開発を最優先課題にしている」と述べた。
まぁドキドキだわ。「ユーザーが何も考えなくとも自動的に」ですって。いいわねぇ。で、自動的に「PCがハングアップして動かなくなる」のかしら?


でもまぁ、最後にひとつだけいい文面を見つけたわ。

http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/NT/NEWS/20050628/2/ より
(3)平均的な日本の高校生はインターネットのリスクについて理解していない。オンラインの安全について学べる何か例を挙げてください
に対して

http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/NT/NEWS/20050628/2/ より
(3)の質問に対しては,「ソフトウエアは常に最新の状態にアップデートせよ,知らないサイトからダウンロードしたソフトウエアを実行してはならない,オンライン・チャットなどでの見知らぬ人とのコミュニケーションに注意せよ,ネット上でクレジット・カードを利用するときには細心の注意を払うようにせよ」と答えた。
って回答を出しているの。「ソフトウエアは常に最新の状態にアップデートせよ」ですって。素晴らしいわぁ。きっと中高生のみなさんはこれを鵜呑みにして、立派な人柱として成長してくださるのね。これで、あたしは安心して、労もせずに大量の人柱が手に入るってもんだわ。


相変わらず「自分がかけらほども見えてない」男だわ。それとも「自分だけ立派に見える」ゆがんだ鏡でもお持ちなのかしら?
美辞麗句というアクセサリを大量に纏っても、中身が貧弱じゃ目も当てられないわ?
やっぱり男ってのは中身のしっかりしたのが最高よ。だって、本番で服なんて着ないでしょ?