毒と薬は本当に違うものなのかしら?

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20050625i101.htm
http://www.so-net.ne.jp/news/yomiuri2/politics/html/20050625i101.html


http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20050625i101.htm より
ネット情報に第三者の「有害判定委」…総務省が検討
ですって。ちょっと興味のある内容よね。もうちょっと詳しく見てみましょう。準備はよろしくってかしら?


http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20050625i101.htm より
総務省は24日、インターネット上に流れる情報の違法性、有害性を判断し、相談を受け付けるため、専門家による第三者機関「有害情報判定委員会」(仮称)を創設する方向で検討に入った。
まぁ素敵。「危険なものは匂いを元から絶つ」って考え方ね。素晴らしいと思うわ。


http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20050625i101.htm より
今月10日には、山口県立光高校の男子生徒がネット情報を参考に作ったとされる爆発物を教室に投げ込む事件が発生した。また、ネットには、法規制の対象外である「脱法ドラッグ」の販売や、集団自殺の呼びかけ、違法ポルノなどのサイトもはんらんしている。
そうねぇ。ネットって危険な情報がとてもあふれかえっていると思うの。


http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20050625i101.htm より
2002年施行のプロバイダー責任法では、有害情報の削除が事業者側の判断に任されており、事実上、野放しになっている。
そうねぇ。この辺の「削除して欲しい情報がちゃんと削除されない」ってのもとても問題だわ?


http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20050625i101.htm より
このため、総務省は、事業者や利用者がネット情報が有害か否かを問い合わせられる第三者機関の創設が必要と判断した。
まぁ。「そのサイトの情報が有害かどうか」が簡単に問い合わせできるなんて、なんて素晴らしいアイデアなのかしら!!


http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20050625i101.htm より
この機関に、違法サイトの削除を求めたり、警察に通報したりする機能を持たせることも、新設する有識者研究会で検討する。
そうねぇ。やっぱり、必要に応じて削除したり国家権力で押しつぶしたりする機能も大切よね。


http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20050625i101.htm より
研究会には、電気通信事業者や法曹関係者、消費者団体代表らが参加する予定だ。
いわゆる「有識者の皆様方」ってやつね。素晴らしいわ。


http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20050625i101.htm より
ただ、第三者機関に情報の削除など強制力を与えると、「表現の自由」を侵す恐れもあるため、今後、論議を呼びそうだ。
あらあら。最後になってこんな一言を書くなんて、ちょっと有終の美から外れる記事じゃなくってかしら?


世の中には有害なものがたくさんあるの。ましてやネット上には「素晴らしいほどに」幅が広くて奥行きの深い危険な情報が詰まっているわ。そうして、そういった有害な情報から国民を守る義務が、国にはあると思うの。
きっとこれが機能すれば、国民はあらゆる「有害な」情報から遮断された、素晴らしいインターネット社会を満喫できると思うわ。
そう。まるで「人工的に完全に消毒された無菌室で育てられた」ような状態ね。とてもよろしいんじゃなくってかしら?
そのうち人々は「何が有害か」を自分で判断する材料も、能力すらも失われて、唯々諾々と「国が一方的に与えてきた価値観」を基準に判断ができるようになるの。いかがわしいポルノから人々を殺傷するような情報、中傷誹謗。もちろん国を揺るがすような不穏な情報も全ては「有害」な情報よ? それらの全てが、「自分で何も考えなくても」国が判断して、その価値観を決定してくれるの。
国民の誰もが「同じ価値観を持つ」って、とても素晴らしいことじゃないかしら?
そうねぇ。発想としては素晴らしく独裁者の発想だわ? あるいは国民総白痴化計画かしら?


清潔な雰囲気を漂わせて正しいことしか言わずに真っ当な行動しかしない男。とても潔癖でよろしいんですけれども…なにが面白いのかしら? そんな男。
あたしはそんな「作られた清浄の中でしか生きられない試験管の中のホムンクルスのようなおぼっちゃん」よりも、もうちょっと「辛酸を嘗め尽くしてそれなりに悪いこともやって清濁あわせて飲み干せる男」のほうに魅力を感じちゃうわ?


ま、自分で物事の判断をする度胸とか勇気とか知性とか気力とかってものをひっくるめて失ってるような、去勢されたおこちゃまには素晴らしい提案なんだと思うんですけれども。