バカ弁護士を切り込んでみるわ

牧野二郎。時々名前を見るって程度の人だったんですけれども。今回のYBBのニュースでどうも「限りなく愚かな発言をしている最低弁護士」の匂いが漂ってきたからネットで調べてみたの。
http://www.makino-law.jp/index.html
ここが比較的基本になるサイトじゃないかしら? 「牧野総合法律事務所」って名前ですし。自己紹介(http://www.makino-law.jp/shokai.html)も載ってるんですけれども…とりあえずあたしが気になるのは「ホームページ」って書き方かしら? まともにWebをやってる人間なら「ホームページ」って言い方はしないと思うのよね。このあたりですでに微妙な不安が漂ってきたわ。
で、軽くGoogleで検索をしてみたの。まぁ結構よく名前が出てくるオヤジだわ。
http://www.hotwired.co.jp/bitliteracy/interview/980921/textonly.html
この記事を読む限りではまぁまっとうなことを言ってるわ。ただあくまで「技術の側面については詳しくない、ユーザの立場を立脚点にした法律家として」という立場なの。たしかにその立場は重要なんですけれども、「技術に明るいわけじゃない」ことに留意しなくてはいけないわ。

http://enterprise.watch.impress.co.jp/cda/topic/2003/10/23/337.html
でも大体方向性は一緒。ただ気になるのは時間軸から推測される彼の「自分の立場」に対する勘違いかしら?
さっきの記事は、恐らく1998/09ごろに記載されている記事だと推測できるわ。で、この記事は2003/10。この記事で不安を感じたのは、例えば以下の部分なの。


http://enterprise.watch.impress.co.jp/cda/topic/2003/10/23/337.htmlより
最後に牧野氏は議論の必要がある課題として、クッキーとアクセスログについてふれた。クッキーはプライバシー情報であるためWebページにプライバシーポリシーを明記するべきという指導が警察から出されているという。牧野氏は「時としてクッキーも個人情報になりうる」として指導を順守するべきとした。
他の発言も含めて、彼のスタンスは「ユーザの視点」だったはずなの。この発言だけとっても、とても「技術に明るい」とは思えないわ。でもまるで「自分は技術的な部分も理解している」っぽい勘違いをしているんじゃないかしら? って思わせる匂いを放っているの。
少し他の記事も覗いてみるわ。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/as/tm/seminar5/
この記事も視点は技術に立脚していないわ。勘違いしないで欲しいんだけど、それが「悪い」って意味ではないの。ただ「自分のスキルを冷静に把握する」ことはとても重要なの。まして「自分で自分のスキルを勘違いする」っていうのはわりと最低の部類に入る愚行だわ。


で、あたしがなんでこの人を取り上げたのか。もう一度この部分を見て欲しいの。

http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/NC/NEWS/20040318/141629/より
委員会メンバーである牧野二郎弁護士は、「証拠不十分の感は否めない」としながらも、「サポートセンターの現地視察、責任者などからの事情聴取などを実施した結果、現時点で入手できる情報から判断する限りでは、ソフトバンクBBの対応について落ち度は認められない」と結論付けた。
これってせいぜいが「現状の法規制を基準に、法的責任を問われるべきかどうかについては」落ち度が認められない、って意味合いだと予想できるわ。そして、その見解に対してあたしは二つほど意見があるの。
一つは「文脈からはそうは読み取りにくい」部分。普通にこの記事だけを読んだら「セキュリティ的に落ち度がないんだぁ」っていう風に捕らえる人が多いと思うわ。
そしてもう一つ。「法的な責任の部分なんてどうでもいいことよ」。そりゃ企業にとっては大切かもしれないけれども、あたしは本質を追及する女なの。そして今回の本質は「いかに個人情報を守れるだけのセキュリティが確保できるか?」だわ。その観点に立って考えたときに、現状の「脳みそが干からびて黄金しか見えていないジジィ」どもが作った意味の無い法律なんて興味ないの。重要なのは「実害を与えてくるクラッカー」を相手にしたときにきちんと戦えるだけの技術力なのよ。


こういう、ネット絡みで出てくる法律家の大抵はあたしの大嫌いなタイプなの。理由は簡単だわ。

  • 技術に明るくない上に学ぼうとすらしない

技術をろくに知らないで「無理やり自分の知識に摺り寄せようとする」態度ってとても愚かだと思うの。多分例外だとは思うんだけれども、少なくとも一人、あたしは「法律の専門会」で「技術に異様に詳しい(下手したらネットワーク関係はあたしより詳しいかもしれないわ)」っていう人物を一人知っているわ。それってつまり「ちゃんと学べば双方ともに理解を深めることが可能」ってことよ?

  • 「法律が絶対的に正しい」という基準で発言する

もちろん「法律」というルールに則った戦いをするのが弁護士ですもの。法律を盾にとるのは一つの戦略だわ。でも所詮法律って人間が作ったもの。しかもそれが必ずしも「善意」であるとは限らないし、善意であってですらそれが「有効」であるとは限らないものよ。
そこをわきまえて「この法律は果たして"よい"法律なのだろうか?」という議論が出来る人があまりにも少ないのが嫌なの。考察って、常に「もう一つ深い部分の根っこ」を考えることからスタートするのよ?


あたしが見ている限り、どうも牧野って弁護士は少しづつ勘違い方向に進んでいるような懸念があって不安だわ。でなければ「名前をいいように利用されているカモ」ね。
ネットワークの世界にも、もちろん法規制って必要だし重要だと思うの。ただ、必要であるからこそ「使い物になる」法規制が出てこないと、意味がないどころか邪魔くさいだけの存在になってしまうわ。


弁護士の一部でいいの。頭のいいバカだけじゃない、ってことをあたしたち一般愚民に見せ付けてくれるくらい煌びやかに光る人ってでてこないものかしら?