また一人、踊らされているバカモノがいるわ

http://blog.japan.cnet.com/watanabe/archives/001586.html
RFIDのお話よ。
なんていうか…どうもこのジャンル、徹底して「利便さだけを求める愚か者」をひきつけてやまない魅力があるみたいだわ。
今日紹介するのも、そんな中の一人なの。
高木先生( id:HiromitsuTakagi )のところで拝見して本文読んで…笑っちゃったわ。
ってわけで、あたしなりの見方で少し切り込んでみるわ。


http://blog.japan.cnet.com/watanabe/archives/001586.htmlより
テクノロジー産業で来るべき未来があるとすれば、そのひとつはRFIDである。実に地味でこつこつとした事業開発が続けられている領域である。派手さがない分、紙面を華々しく飾るということはあまりない。が、断続的に耳にする情報は着実な広がりを伝えている。
派手さがない? 地味にこつこつ? それって「利益欲しさに群がる強欲たちが危険性への発言を闇に葬り去ろうとしている」ことをさしているのかしら?
確実な広がりってのは「危険性を無視する土壌が出来上がりつつある」って意味合いになるのかしらね?


http://blog.japan.cnet.com/watanabe/archives/001586.htmlより
RFID普及の鍵となる要素は幾つかあるが、まず真っ先に出てくるのはコストである。いろいろ追跡出来ると便利、というメリットは「それを実現するのに幾ら必要なんや」というシンプルな一言がまず壁になる。
素敵だわ。あいも変わらず「デメリットにはなにが存在するのか」っていう議論が出てこないわ。ソレほどまでに、マーケット対象の相手ってのは愚鈍なものなのかしら?


http://blog.japan.cnet.com/watanabe/archives/001586.htmlより
ただし、製薬の場合は、効率化を合わせて安全性が導入の一要因になるが、この安全性自体が別の懸念を巻き起こす。
別に薬だけにかぎらず、安全性ってのは重要なはずよ?


http://blog.japan.cnet.com/watanabe/archives/001586.htmlより
安全性への懸念というのは、新しい技術がまだ受容されておらず、リスクが十分に理解検証されていない状態がゆえに発生している。
まぁこの文章自体をNGというつもりはないわ。でも、それに対する回答って「リスクが十分に理解検証される」事なんじゃないかしら? 間違っても「新しい技術が受容される」ことじゃないと思うわ?
もう少し、乳児の離乳食なみに噛み砕いたほうがいいかしら? 「危ないかどうかをきちんと分析する」事と「なんとなくイメージ的に問題なさげなムードを浸透させる」のと、どっちが大切?


http://blog.japan.cnet.com/watanabe/archives/001586.htmlより
これらの議論は本質的な問題であれば、提供側が是正するなりの対応をする必要があるが、議論を深めるうちにそう大した話ではないという認識が一般化していって問題自体が消えてなくなることもある。
あら? 本質的な問題を「本質でない」と誤認させて「そう大した話ではないという認識が一般化して」いくように仕向けて「問題自体が消えてなくなる」ように誘導するって手段もあってよ?
そのくらいのことも分からないのかしら?


http://blog.japan.cnet.com/watanabe/archives/001586.htmlより
そうなると、実運用が始まり、実際に何が起きるのかの検証が進むと同時に、使っていくこと自体に慣れていくことはこの先の普及過程への影響は少なからずある。
そりゃそうよね。どんなに危険であっても「危ないけどなんとなく使ってる」なんて状況になれば、普及はするわよ?
そうした「ごまかし」の上にはどんなお城が立つのかしら?
未だに使われている牛骨粉? 点検せずに安全だとされていた原子力発電所? 防戦のための核爆弾?


砂上の楼閣、っていう言葉があるわ。あたしはそんな張りぼてのお城なんてまっぴらごめんなんですけれども。そんな張りぼてのお城を「お金が儲かるから」売りたいって連中の口車に、どこまで乗っかれば気がすむのかしら?


http://blog.japan.cnet.com/watanabe/archives/001586.htmlより
追記:
某所より激しいコメントを頂きましたので、追記を。
予想するに、九分九厘、高木先生のコメントね。必死に言い訳を重ねているあたりが大笑いだわ。


http://blog.japan.cnet.com/watanabe/archives/001586.htmlより
本エントリの趣旨としては、技術の導入期には様々議論が起きることが通常であり、あとから振り返ると過敏反応とも言えるやりとりは間違いなく含まれているだろうということ、また、これらの議論は無駄なものではなく、全員が理解し納得するには必要なステップであるということになります。
あら? あたしはどう見ても「色々な議論が出ては来るがそれらは"新しい技術がまだ受容されておらず、リスクが十分に理解検証されていない状態がゆえに発生している"わけであり、"議論を深めるうちにそう大した話ではないという認識が一般化していって問題自体が消えてなくなることもあ"り、"実運用が始まり、実際に何が起きるのかの検証が進むと同時に、使っていくこと自体に慣れていくことはこの先の普及過程への影響は少なからずある"からまぁそのうち普及するだろう」ってふうにしか読めないわよ?
このあたりに関して、高木先生の突っ込み( http://d.hatena.ne.jp/HiromitsuTakagi/20040906#p1 )が楽しくてとても得るものが大きいと思うわ。

http://d.hatena.ne.jp/HiromitsuTakagi/20040906#p1より
「すぐに気持ちよくなるから大丈夫だよ」の世界
素晴らしく皮肉で素敵なタイトルだわね。まさに正鵠を射てるわ。


いつもいつも思うんですけれども。きちんと考察している人たちを踏みつけて「イメージだけで語る」連中がどうしてここまではびこっているのかしら?
男を見て、大体の体格と大体の顔だけで判断するような安い女はそのうち「根性の腐った」ゲス野郎に食い物にされるのがオチだわ。本当にいい女ってのは、男の「目」を見るの。目には相手の性根がはっきりとうつってくるわ。
文章も同じ。その文章の「目」をもう少しちゃんとごらんなさいな? 文章の「目」は、選んだ単語に、言い回しに、文章の配列に、語尾に、行間に。色々なところにこっそりとひそんでるものなの。
そこには、その文章が本当に言いたいことってのが宿ってるわ。その清らかでひたむきな思いも、ゲスで腐った根性も。
相手を見る目が養えないようじゃ、まだまだ青すぎるわね。そんなんじゃ、いい男にもいい女にもなれなくってよ?