カマトトは「ぶる」からこそ可愛いのよ?

http://q.hatena.ne.jp/1148973626
久しぶりにちょっと面白いものを拝見したわ。

http://q.hatena.ne.jp/1148973626 より
あなたの身近にいるパソコンにとても詳しい人について、その人のイヤなところ、やめて欲しいこと、改善して欲しいこと、ダメな点などをお聞かせください。

そうねぇ。質問自体は、或いは建設的な意図をたっぷりと孕んでいる可能性を、否定はしないわ。
でもまぁ予想通りというか予想以上というか。返ってきている回答は、これでもかってほどに愚かな内容ばかりだわね。

http://q.hatena.ne.jp/1148973626 より
1 回答者:GreatAmigo
コンピュータの知識はあるが、逆に言えばコンピュータ系(コンピュータやゲームなど)の知識しかないところ。それなのに、何を勘違いしてか、コンピュータができる=仕事ができると勘違いしているのはやめたほうがいいと思う。コンピュータができるのはそんなに大したことではない。100Mを10秒で走れる方がはるかにすごい。ビルゲイツよりもイチローの方がすごい。だって、これから先、何年も努力すればビルゲイツにはなれるかもしれないが、イチローには絶対になれない。
IT 関係の業界にいると、こういう人は結構多くて、体育会系の私からしてみれば、一緒に飲みに行こうとは思えない、人間的につまらない。コンピュータ以外で趣味をもった方がいいし、恋愛もたくさんした方がよい。こいつにはこの先どんなに努力していても勝てないな、と思う奴に出会ったことがない。逆に、全然違う業界にいて、コンピュータをやっている人の方がはるかに怖い。

意味不明な文章と、実はそれ以上に怖い内容を孕んでいる回答だわね。
「コンピュータができる=仕事ができる」は、その方が「コンピュータ系のお仕事をしている」状況下において、ある程度Yesなはずよ?
「コンピュータができるのはそんなに大したことではない。」ってのは、言い回しを変えつつも、よく見る発言の一つだわね。そうねぇ…とりあえず「コンピュータが出来る」の定義をじっくりと拝聴したい感じかしら?
例えば。「実用レベルのCPU回路設計ができてパケット分析レベルまで込み込みでネットワーク管理が出来てOSやデーモンが作れるレベルでプログラミング言語を操れてセキュリティについても最先端の知識を十分に持っている」あたりが「大したことない」って言い切れるだけのスキルをお持ちなら、それはそれで素晴らしいと思うんですけれども。
大抵の場合、「技術なんてそんなに重要じゃない」って言ってる連中のスキルって、見事なくらいに低いのよねぇ。
ま「ビルゲイツ」が技術者だって勘違いしている時点で*1NGは確定だわね。
で、なによりおっかないのが「IT関係の業界にいると、こういう人は結構多くて、体育会系の私からしてみれば、一緒に飲みに行こうとは思えない、人間的につまらない。」「こいつにはこの先どんなに努力していても勝てないな、と思う奴に出会ったことがない。」って人間が、別の回答で

http://q.hatena.ne.jp/1149066574 より
1 回答者:GreatAmigo
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って発言をしてるってこと。つまりこの御仁「自分が見下している業界で、同僚たちを見下しつつお仕事をなさっている」ってことよね?
まぁ下がついてくるかこないか、火を見るより明らかじゃなくってかしら?

http://q.hatena.ne.jp/1148973626 より
2 回答者:akanemio
-中略-
もちろんいざと言う時は頼りにはなるので、いざと言う時は利用してます。

って単語も怖いわね。まぁ、この方の前半の文章(「知識があるのでそれをすごく披露しようとして、聞いてもいないのに寄ってきます。」等)をみるとわからないでもないんですけれども。
それでも、曲がりなりにも人間相手に「利用しています」っていけしゃぁしゃぁと書ける神経ってのも大抵わからないものだわね。
で、あとは大抵でてくるのがまずは

  • パソコンが詳しいけど、教える気なし。
  • ちゃんと説明してくれない。
  • 詳しいくせに、聞いてもあまり教えてくれない点…。

このあたり。いわゆる「教えて君」の派生だわね。なんていうのかしら…教わるのって本来「有料」なものなのよ?
他人様の、それまでに学習したコストと、その人があなたのためにさいてくれる時間という二つのコストを頂くのが「教わる」という事柄なの。
それに対して謙虚に接するどころか「教えてもらって当たり前」って態度。大抵付随してくるのは「素人だから」「初心者」だからっていう発言。そういうのを「弱者という暴力」っていうのよ?*2
無知はそれ自体が罪悪なの。「あたしは愚かです」って宣伝して、そんなに楽しいのかしら?

  • 何かを尋ねると,とにかく話が長いです。
  • 質問してももったいぶって回答が遅いのです
  • なにか質問すると、質問の回答以外に聞いていないことまで話してくることがあります。

このあたりは「勉強の仕方を知らない」連中の戯言って感じだわね。
技術に限らないんですけれども。物事には本質ってものがあるの。
もちろん「表面だけを教える」のは可能だと思うわ。でもそれじゃ「毎回聞きにこられて」、はっきりいってウザいだけなのよね。
基礎を教えるからこそ「次回から応用が利く…かもしれない」状況になるの。だからこそ、ある程度基礎から教えていくのよ?
「教えてくれなくていいよ。必要になったら聞きにいくから」ですって? ええよろしくってよ。ところで1質問あたりおいくらほど支払っていただけるのかしら?

  • 専門的なことばを噛み砕いてくれない人が多い
  • 判らない人に対して専門用語を使っても、相手は海外一人旅状態です。

ちょいと根の深い部分の一つだわねぇ。
専門用語ってのは確かにあって、それは「それを知らない人」との断絶をうむ一つの問題だとは思いますの。
とはいえ…どこまでが「専門用語」って範疇に入るのかしら?
それともう一つ。わからないならどうして「聞く」ってことをしないのかしら?
知らないことは恥ずかしいことでもなんでもないわ。わからないなら、それこそ話の腰を折ってでも「質問をする」で、いったいなにがまずいのかしら?


そうねぇ。全体的に拝見して。もちろん、技術側にも憂慮すべき点は多々あるわ。でも、それ以上に見え隠れする素人の傍若無人っぷりって如何なものなのかしら?
まぁ結局のところ…何かしら専門性を持つ人間ってのは結局のところ「学ぶこと」を知っていて。そうして逆もまた然り、って感じなのね。
どうしてこんなにも無知な連中が無駄にはびこっていられるのかしら?
もちろん「何も知らないふりをして」かわいこぶるって手がないわけではないわ?
でもそれは「あざといくらいに状況を把握した上で強欲なほどに計算ずくで」動く必要があるの。つまり「本当はいやってほどわかってる」からこそ出来る芸当なの。
ま、このへんが理解できるくらいなら、真顔で「あたし愚者です」なんて言うはずもないかしらね?


*1:アレは経営者よ? 商才については、そりゃ見事だとは思うんですけれどもね。

*2:「あたしは弱者だから守られて当然なの」っていう理論。暴論にしか見えなくってよ?